無垢フローリングは「選択肢が多すぎる」問題
樹種・形状・仕上げ…何から決めるべき?

正木さん、無垢フローリングって本当に迷います。
お施主様から「おすすめは?」と聞かれても、
オーク、アッシュ、チェリー、ウォルナット、パイン系…。
樹種だけでも選択肢が多くて…。
正直「何から決めるのが正解なのか」分からなくなることがあります。

エコロキア代表
分かります。
しかも無垢フローリングは、
「どれも間違いではない」からこそ迷うんですよね。

そうなんです。
ユニ、乱尺、一枚もの、ヘリンボーン…。
仕上げもオイル、ウレタン、自然塗料とあって、
組み合わせが無限にあるように感じてしまって。

エコロキア代表
だからこそ、
最初に“決めてはいけないもの”があるんです。
「樹種から決める」と話が迷走しやすい理由

え、でも普通は
「オークが人気」「ウォルナットが高級」
みたいな話から入りませんか?

エコロキア代表
実際、そういう流れが多いですね。
でもそれだと、
後から「貼り方どうする?」「仕上げどうする?」と
話が散らかりやすくなります。

確かに、
樹種を決めたあとで
「このテイストに合ってるのかな?」と
不安になることがあります。

エコロキア代表
それは、
“目的”より先に“素材”を選んでいるからなんです。
無垢フローリング選びの出発点は「空間の使い方」
どんな時間を過ごす空間なのかを先に考える

エコロキア代表
まず考えてほしいのは、
「この部屋で、どんな時間を過ごすか」です。

色や木目よりも、
暮らし方が先なんですね。

エコロキア代表
はい。
たとえば同じリビングでも、
- 家族でワイワイ過ごす場所
- 来客をもてなす場所
- 一人でリラックスする場所
では、床に求める役割が違います。

なるほど…。
床を“背景”にするのか、
“主役”にするのか、ということですね。
インテリアテイストは「床から決まる」ことも多い

正直、
床を選んだ瞬間に
インテリアの方向性が固まることも多いです。

エコロキア代表
それは間違いありません。
床は面積が大きいので、
インテリア全体の印象を支配します。

だからこそ、
失敗できないプレッシャーも大きくて…。

エコロキア代表
そう感じるのは、きちんと空間全体を考えている証拠だと思います。
迷ったまま決めるより、一度条件を整理してから考えたほうが失敗は少ないですね。
テイスト別に考える無垢フローリングの方向性

ナチュラル・北欧テイストの場合

エコロキア代表
ナチュラル系なら、
床は「軽さ」と「明るさ」を意識します。

パインやオーク、アッシュが定番ですよね。

エコロキア代表
そうですね。
木目が素直で、家具を選ばない樹種が向いています。
貼り方は乱尺で自然なリズムを出すか、
幅広ユニでスッキリ見せるか。

仕上げはやっぱりオイルですか?

エコロキア代表
素材感を出したいならオイル。
ただし、お施主様の手入れへの意識も必ず確認します。
モダン・ホテルライクな空間の場合

逆に、モダンな空間では
無垢フローリングが重くなりませんか?

エコロキア代表
そこで樹種と仕上げが効いてきます。
ブラックウォルナットや濃色に着色したオークを
一枚ものやユニでスッと貼ると、床が“背景”として機能します。

なるほど、
床で主張するのではなく、
空間を引き締める役割ですね。
形状と仕上げは「映え」より「住まい手との相性」

ヘリンボーンやパーケットは慎重に

ヘリンボーンは憧れる方が多いですが、
提案していいか迷うこともあります。

エコロキア代表
その直感、正しいです。
ヘリンボーンは
空間に余白がないと情報量が多くなりがちです。

“誰にでも似合う”わけではないんですね。

エコロキア代表
はい。
だからこそ、
住まい手の性格まで想像します。
オイル仕上げとウレタン仕上げ、どう説明する?

施主さんに
「どっちがおすすめですか?」と聞かれると、
説明が難しくて…。

その質問には、
「暮らし方次第です」と答えるのが正解です。

デザインの話じゃないんですね。

エコロキア代表
はい。
手入れを楽しめるかどうか、
そこが分かれ道です。
だからエコロキアは「一緒に整理する」スタンス
「このテイストならこれ」とは言い切らない理由

正直、
「北欧ならオーク」「モダンならウォルナット」
みたいに言い切れたら楽だなと思うこともあります。

エコロキア代表
気持ちはすごく分かります。
実際、インテリアの世界ではそうした“定番の組み合わせ”もありますからね。

でも、実際に住み始めてから
「思っていたのと違う」と言われるケースもあって…。

エコロキア代表
その違和感の多くは、
テイストだけを基準に床を選んでいることが原因だったりします。
同じ「北欧テイスト」でも、
- 明るさを重視したい人
- 落ち着きを求めている人
- 家具を主役にしたい人
では、床に求める役割がまったく違います。

確かに、
同じテイストでも施主さんの価値観は全然違いますね。

エコロキア代表
そうなんです。
だから「このテイストならこの床」と言い切ってしまうと、
その人の暮らし方や感覚をすくい取れなくなってしまいます。
床はインテリアの“背景”にも“主役”にもなってしまう

床って、思っている以上に主張しますよね。

エコロキア代表
はい。
床は面積が大きいので、
選び方によってはインテリアの主役にもなりますし、
逆に背景として静かに支える存在にもなります。

そのバランスを間違えると…。

エコロキア代表
「家具が映えない」
「空間が落ち着かない」
と感じやすくなります。
たとえば、
- 個性的な木目
- 幅広材
- ヘリンボーン
これらはとても魅力的ですが、
すべての空間に向くわけではありません。

映えるけれど、
空間を選ぶ要素でもありますよね。

エコロキア代表
だからこそ、
テイストだけでなく
家具点数・色数・視線の抜けまで考える必要があります。
建物条件を無視した提案は、後から問題になりやすい

意外と見落としがちなのが、
建物側の条件かもしれません。

エコロキア代表
まさにそこです。
- RC造・高断熱住宅
- 調湿しないビニールクロス
- 床暖房の有無
こうした条件によって、
向き・不向きの樹種や構成は変わります。

デザイン的には良くても、
性能的にリスクが出るケースもありますよね。

エコロキア代表
はい。
「見た目は正解でも、住み始めてから問題が出る」
これは一番避けたいパターンです。
エコロキアが“言い切らない”という選択をする理由

だから正木さんは、
はっきり断定しないんですね。

エコロキア代表
少々語弊がありますが…そうです。
無垢フローリングは、
暮らしながら付き合っていく素材です。
一度貼ったら簡単には変えられないからこそ、
- 暮らし方
- 建物条件
- お施主様の価値観
を整理したうえで、
「これなら無理がない」という着地点を探します。

正解を押し付けるより、
納得して選んでもらう、という感じですね。

エコロキア代表
はい。
そのほうが、結果的に
「やってよかった」と言われることが多いんです。
インテリアの完成度は「床をどう抑えるか」で決まる

今日のお話で、
床を“デザインする”というより
“整理する”感覚が大事だと感じました。

エコロキア代表
まさにそれです。
床は主張しすぎても、弱すぎてもいけない。
だからこそ、
「このテイストならこれ」と単純化しないほうが、
空間全体の完成度は高くなります。


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