経年劣化した無垢フローリングを美しく蘇らせる再塗装施工
兵庫県芦屋市の賃貸マンションにて、「ノルディックパイン 一枚もの 無垢フローリング【ラスティック】15×115×1820mm」の再塗装を行いました。
前入居者様の長年の使用により、床には傷やシミ、色むらなどのダメージが見受けられました。本来であれば研磨してから再塗装を行うのが理想的ですが、今回は工期とコストを優先し、既存塗膜の上からの再塗装で仕上げています。
施工前の状態|ノルディックパイン特有の節と日焼け
施工前のフローリングは、パイン材特有の柔らかさゆえに、細かな凹みや擦り傷が目立つ状態でした。

また、日当たりの良いリビングでは紫外線による日焼けが進行し、部分的に白く退色していました。それでも、パインならではの温もりや節の表情は美しく、再塗装によって新たな魅力を引き出せるポテンシャルを十分に備えていました。

賃貸物件に求められる「美観」と「コストバランス」
今回の施工は賃貸マンションということもあり、入居者が入れ替わるタイミングでのメンテナンスでした。
賃貸物件の床リフォームでは、「どれだけ見た目を整えられるか」と「費用対効果」の両立が重要です。オーナー様のご要望は「大掛かりな研磨までは行わず、既存の床をきれいに見せたい」というものでした。そのため、表面を軽く洗浄・目荒らししてから自然塗料で再塗装する方法をご提案しました。

オスモ ウッドステインプロテクター #707「ウォルナット」で仕上げる
自然塗料を選んだ理由
今回使用したのは、ドイツ・オスモ社の自然塗料「ウッドステインプロテクター #707 ウォルナット」。
この塗料は木の呼吸を妨げず、表面に膜を作らないため、無垢材本来の質感を活かした仕上がりになります。また、色の深みがありながらも透明感が残り、パイン材の節や木目を引き立ててくれます。

塗装工程と職人の技

塗装は一気に塗り上げるのではなく、床材の吸い込み具合を見ながら丁寧に進めます。
ローラーや刷毛で塗布した後、余分な塗料を拭き取り、均一に伸ばすことでムラを防ぎます。木目に沿って塗ることで、色味の深さと艶の均一性が高まり、自然光の反射で美しいグラデーションを生み出します。

ウォルナット色はアンティーク感があり、経年したノルディックパインとの相性も抜群でした。
塗装による変化|空間の印象が一変するウォルナットトーン
塗装前はやや明るく、どこかナチュラルすぎる印象だった空間が、ウォルナット色の塗装によって一気に引き締まりました。

暗すぎず、かといって軽くもない絶妙な中間色が、家具や建具とも調和。木目が立体的に浮き上がり、温かみと高級感を併せ持つ空間へと変化しました。パイン材は柔らかいゆえに凹みや傷がつきやすいという弱点がありますが、塗装によって保護層ができ、汚れも目立ちにくくなります。

賃貸物件ではこの「汚れにくさ」「メンテナンス性の高さ」も大きなメリットです。
再塗装で得られる3つのメリット
- 工期を短縮できる
研磨を省略し、既存塗膜の上から塗装することで、施工期間を約半分に短縮できます。
入居者の入れ替え時にもスムーズに対応可能です。 - コストを抑えられる
研磨機材や粉塵処理が不要なため、総コストを大幅に削減。
賃貸オーナーにとって、低コストで印象を一新できる点は大きな利点です。 - アンティーク感を活かせる
経年した木肌をあえて活かすことで、新品にはない深みのある質感に仕上がります。
今回のように、ウォルナット系の色味を選ぶことでクラシックな雰囲気を演出できます。
ノルディックパインの魅力を再認識
ノルディックパイン(北欧パイン)は、やわらかな質感と優しい木目が特徴の針葉樹です。その魅力は「経年変化による表情の深まり」。

年月を重ねるごとに色が飴色に変化し、塗り直すたびに異なる味わいを見せてくれます。今回の施工では、パイン材が持つ経年美を最大限に引き出す塗装ができました。
賃貸物件でも無垢フローリングの美しさを維持できる

無垢フローリングは「高級」「メンテナンスが大変」といったイメージを持たれがちですが、実は適切な塗装とメンテナンスで、長く美しく使い続けられる素材です。
特に賃貸物件では、張り替えずに見た目を大きく改善できる再塗装が有効です。
エコロキアでは、今回のように「工期・コストを抑えたい」「雰囲気を一新したい」といったご要望に応じて、最適な塗料と施工方法をご提案しています。
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