脱衣所に潜むカビ被害 ― 無垢フローリングが黒ずむ原因とは
無垢フローリングは、天然木ならではの風合いや肌触りを楽しめる人気の床材です。しかし、自然素材ゆえに湿気や環境に大きく影響されやすく、時には「カビ」という深刻なトラブルに直面することもあります。
今回エコロキアのムクリペがご依頼いただいた現場もその一例。脱衣所のバスマット下に長期間湿気がこもり、無垢フローリング全体にカビが発生し、黒ずみと腐敗が進んでしまったのです。

研磨では解決できなかったカビの根
一見すると「削れば取れる」ように見える黒ずみ
無垢フローリングの強みは、表面を研磨して再生できること。傷や軽度の汚れなら、サンディングによって新品同様の美しさを取り戻せます。そのため当初は「研磨での除去」を検討しました。
しかし実際に確認すると、カビは木材の内部にまで根を張っており、表面的に削っても除去できない状態でした。
カビの特徴 ― 内部まで浸透する厄介さ
カビは木材表面だけでなく、導管の中に根を伸ばすため、浅い削りでは解決になりません。特に湿度が高く換気が悪い環境では、黒ずみが深層部まで広がり、研磨では対応できないケースが多くあります。
最終判断は「張り替え」
今回の現場では、研磨での除去は不可能と判断し、最終的に張り替え工事を行うことになりました。
幸い、お客様が当時購入されたフローリングの資料が残っており、同じメープル(おそらくシカモア系統)無垢フローリングを調達することができました。
ただし今回は単なる張り替えではなく、防カビ処理を加えて今後の再発を防ぐ工夫も行います。
採用した施工方法 ― 防カビ下処理と自然塗料仕上げ
無塗装品を選び直して施工
同じ商品であっても、今回はあえて「無塗装品」を選びました。その理由は、防カビ下処理を現場でしっかり施し、塗装仕上げを重ねるためです。

オスモ#4006ウッドプロテクターを使用
使用したのは、ドイツ製の自然塗料ブランド「オスモ」の #4006 ウッドプロテクター。
- 植物由来の成分で人体にも安心
- 防カビ・防水性能を持ちながら、木材の呼吸を妨げない
- 無色透明で仕上がりに影響しない
この下塗り剤を床材に塗布し、その後フロアークリアーで仕上げることで、見た目の自然さと防カビ効果を両立しました。

無垢フローリングでカビを防ぐためのポイント
強アルカリ性洗剤の使用は厳禁
カビを見つけた際に、カビキラーなどの市販洗剤を使用してしまうケースがあります。しかし、これらはアルカリ性が強く、木材を黒ずませる原因になります。特に明るい樹種(メープルやナラなど)では顕著に跡が残るため要注意です。
マット類は敷きっぱなしにしない
バスマットやキッチンマットは湿気を溜め込みやすいため、定期的に洗濯・乾燥させ、床面も乾かす習慣を持つことが重要です。
換気を徹底する
湿気対策はカビ対策の基本。脱衣所やキッチンでは換気扇を使用したり、窓を開けて空気を循環させるなど、湿度を下げる工夫が欠かせません。
他社で購入した無垢フローリングでも対応可能
今回のケースでは、弊社で販売した商品ではありませんでしたが、資料を辿ることで同じフローリングを調達することができました。エコロキアでは、他社で購入されたフローリングであっても補修・張り替えのご相談に対応しています。
無垢フローリングの美しさを蘇らせるには、「ただ張り替える」だけではなく、再発防止のための下処理や適切な塗料選びも大切です。専門知識を持つ私たちが、状況に応じた最善の施工をご提案します。

下塗り剤自体には色はないので、この上からフロアークリアーで仕上げても違和感は一切ありません。

無垢フローリングのカビは「早期発見と正しい対処」が鍵
無垢フローリングにとってカビは大敵ですが、適切な対策を講じることで大切な住まいを守ることができます。
今回の現場では、研磨では除去不可能なほどカビの根が深く張っていたため、張り替えによって再生する方法を選びました。 施工後は防カビ処理を施し、安心して長く暮らせる床へと生まれ変わりました。
実際の張り替え工事の詳細については、別記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。

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