エコロキアとはコラム

無垢フローリングで絶対やってはいけないこと 2025年度版

エコロキアとは

以前このお役立ち情報で「無垢フローリングで絶対にやってはいけないこと」として無垢フローリングに樹脂ワックスを使用してはいけない!ということを書きましたが、今回はもう少し広い範囲で無垢フローリングで絶対やってはいけないことをご紹介しておきます。
まぁ2025年になったからといって特別使いされるような項目はありません。

無垢フローリングの施工時にやってはいけないこと

乾燥が不十分な状態で施工する

これに関して云うとそういった粗悪な無垢フローリングを買わないことなのですが、基本的に現在日本に輸入されている無垢フローリングの殆どは「人工乾燥(KD材)」された材なので、余程保管状態が悪かったモノでなければ大丈夫です。
問題は「天然乾燥(AD材)」でが含水率が高いため無垢フローリングには不向きです。

含水率が高い無垢材は、施工後に環境の湿度に適応しようとして収縮や反り、割れが発生します。
因みに標準的な無垢フローリングの含水率はおよそ8~12%程度、床暖房対応の無垢フローリングで5~8%程度といったところです。

対策

  • 木材の含水率をせめて15%以下に調整する。
  • 現場に木材を1~2週間置き、施工環境に馴染ませて反っていないものを使用する。

無垢フローリングを壁際まで詰めて施工する

最近、巾木をなくして壁にピッタリと床材をつけたい…という方も多いのですが無垢フローリングにとって巾木下は伸縮の「逃げ場」なので非常に重要です。
無垢材は湿度や気温の変化で伸縮します。
そのため壁際まで詰めて施工すると、膨張した際に無垢フローリングが浮いたり、割れたりする原因になります。

対策:

  • 壁際や柱周りには5~10mm程度の隙間を確保し、見切り材や巾木でカバーします。
  • 見切り材や巾木を入れない場合、エキスパンションゴムを入れる。
  • どうしても見切り材や巾木、エキスパンションゴムを入れたくない場合は壁を浮かす。

適切な下地処理をしない

無垢フローリングだけではありませんが下地をしっかり作ることは非常に重要です。
下地が平滑でないと、無垢フローリングにたわみや軋みが生じ床鳴りや割れなどの原因となります。
また、下地に湿気対策を怠ると、床材が劣化や膨張の原因となります。

対策

  • 下地を平らに調整する。
  • 湿気が多い場所では、防湿シートを必ず設置する。

接着剤や釘の使用を誤る

時々「無垢フローリングは木だから木工用ボンドを使う」という方がいますが絶対NGです。
木工用ボンドはボンドに含まれる水分が抜けて硬化しますがその水分を無垢フローリングが吸ってしまい膨張の原因となります。
また釘に関してもフローリング専用の釘がありますがネイルガンは専用品となり、床貼りを専門としていない大工さんは持っていないことも多く、フィニッシュネイルで施工している現場もかなりあります。
釘の保持力が弱いと無垢フローリングの伸縮を抑えきれず床鳴りや膨張の原因となります。

対策

  • 無垢フローリング専用の接着剤(ウレタンボンドもしくは2液性エポキシボンドなど)を規定量使用する。
  • 釘は専用品を用いて杢目に対して垂直ではなく、斜めに打つことで緩みにくくする。

無垢フローリングの使用・メンテナンス時にやってはいけないこと

こういうこと書いてしまうと「やっぱり無垢フローリングって面倒くさいなぁ」…と倦厭される方が増えてしまうかも知れませんが、逆にいえばほんの少しの注意点さえ知っていれば恐れる必要はありません。

過度な水拭きや水分の放置

木は基本的に水分に弱いです。ウレタン塗装の無垢フローリングでもなければ水を吸収しやすく、膨張や変色、シミの原因になります。
また、濡れた状態が長時間続くとカビや腐朽が発生する可能性があります。

対策

  • 必要以上の水拭きは避け、軽く絞った布で拭く。
  • 水をこぼした場合は、すぐに拭き取る。

強い洗剤や化学薬品を使用する

化学薬品や研磨剤入りの洗剤を使用すると、塗装やオイル仕上げが剥がれ、木材の表面が傷つきます。また木に含まれる成分がアルカリ性や酸性などと反応すると黒ずんだりします。

対策

  • 無垢フローリング専用のクリーナー(なければ食器用の中性洗剤)を使用し、優しく拭き取る。
  • 汚れは紙やすりなどの研磨で除去する。

無塗装や無処理のまま放置する

これは一概に言いにくいのですが「無垢フローリングは無塗装のままが良い!」というポリシーを掲げている方も結構おられます。
エコロキアの見解としては「無塗装品=未完成品」なので床材に関しては塗装をすることを推奨しております。無垢フローリングは、塗装やオイル仕上げで表面を保護していないと、傷や汚れがつきやすく、耐久性が低下します。

対策

  • 定期的にオイルを塗布し、表面を保護する。特に無塗装の状態で長期間放置しないこと。
  • 無垢フローリングに使用できる植物性のワックスを塗布する。

重い家具を引きずる

重い家具や家電を引きずると、無垢フローリングの表面に深い傷がつき、DIYでは修復が困難になることがあります。よく引っ越し業者さんから補修のご依頼を頂きますが結構硬いオーク(ナラ / 楢)やメルバウでも傷が入ることがあります。

対策

  • 家具の脚にフェルトを貼る。
  • 移動時は基本的に持ち上げて運ぶ。

無垢フローリングが不向きな環境条件

そもそも無垢フローリングが使用できない場所があり、そういった場所には無理せず無垢フローリング以外の床材をお選び頂くか、環境を改善するための対策を施す必要があります。

高湿度の環境で使用する

何といっても湿度が高い環境では、無垢材は膨張しやすく、床材が盛り上がったり、表面にカビが発生することがあります。

対策

  • 室内の湿度を40~60%に保つ。特に梅雨や冬場は除湿器や加湿器を活用。
  • 壁や天井にも調湿効果のある天然木の羽目板や漆喰、珪藻土などを施工する。

温度変化が激しい場所で使用する

無垢材は急激な温度変化に弱く、床暖房の直上や冷気が直接当たる場所では収縮や割れが発生しやすくなります。特に無垢フローリングだけではなく床暖房の使用時にカーペットなどを敷いていると熱がこもってしまい床材に多大なダメージが生じます。

対策

  • 床暖房を使用する場合は、対応可能な無垢フローリングをお選びください。
  • こたつなどは遮熱シートなどの上にカーペットを敷いてその上でご使用ください。

まとめ

これらの点を守ることで、無垢フローリングの美しさと耐久性を長く保つことができます。
特に湿気や伸縮への対策は重要ですので、施工やメンテナンスの際に意識してください。

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