無垢材のウッドデッキに求められるもの…それは見た目の美しさだけでなく、耐候性やメンテナンス性です。特に雨や紫外線といった過酷な環境にさらされる屋外においては、耐久性の高い仕上げが重要になります。
そこで今回は、エコロキアでも人気の高耐久木材「メルバウ」のカットサンプルに、最新のガラスコーティングを施し、屋外放置による経年変化を観察する実験をスタートしました。
なぜ「メルバウ」なのか?
耐久性に優れた重硬木

メルバウ(Merbau)は、東南アジアや南太平洋諸国に分布する広葉樹で、その最大の特徴は極めて高い耐久性と硬度にあります。かつては鉄道の枕木や港湾施設にも使われていたほどで、白アリにも非常に強く、屋外での使用に適した樹種として知られています。
しかしメルバウには“樹液”の問題も
高耐久といえども万能ではなく、メルバウにはポリフェノールや樹液成分が雨に溶け出すという特性もあります。赤茶色の液体が雨水に混じって流れ出すことで、コンクリートやタイルなどにシミをつけてしまうケースがあるため、施工には注意が必要です。
そこで今回は、「この樹液の滲出を抑えることはできるのか?」という疑問に対し、ガラスコーティングの性能を検証するための実験を行うことにしました。
ガラスコーティングとは?
木材にも使える「無機質コーティング」
今回使用したのは、木材に塗布可能なガラス系コーティング剤。一般的にガラスコーティングといえば自動車や石材などに使われることが多いのですが、近年では木材用にも高耐久で透明性の高い製品が開発されており、撥水性・防汚性・耐紫外線性に優れています。
塗装は「艶消し」と「艶あり」で比較
よりリアルな比較を行うため、今回は同一のメルバウ材に対し、
- 片側を艶あり仕上げ
- 反対側を艶消し仕上げ
という形で塗り分けを行いました。質感の違いがどのように経年で変化するのかも観察ポイントです。

写真では分かりにくいのですが向かって右側が艶消し仕上げ、左側が艶あり仕上げです。
ガラスコーティングの仕上がりは想像以上にナチュラル
「ガラス」と聞いていたけど…
「ガラスコーティング」と聞くと、私自身も最初はツルツルとした鏡面のような光沢仕上げを想像していました。しかし実際に塗ってみると、思った以上に薄い塗膜で、自然な木肌の風合いを損なわないというのが第一印象でした。
見た目も手触りも“ほぼオイル仕上げ”
特に艶消しタイプは、見た目も触り心地もオイル仕上げに極めて近く、カットサンプルだけ見せられたら、正直なところオイル仕上げと見分けるのは困難なほど。
ウレタン塗装の「塗膜感が嫌だ」という方にも、この仕上げは十分に受け入れられるはずです。
屋外放置による実験スタート!
晴れ・雨・紫外線をフルに浴びせてみる
実験は、ごく一般的な屋外スペースで、直射日光と雨ざらしの状態でスタート。コーティング直後の状態はどちらも美しく、艶ありはしっとりとした光沢、艶消しはナチュラルな仕上がりで、どちらも質感の好みで選べそうです。
雨の日の変化が楽しみなポイント
今回の実験で最も注目しているのが、雨に濡れたときの樹液の滲出状況です。もしガラスコーティングによって木材の表面がしっかりとシールされていれば、雨で流れる赤茶色の染み出しを大幅に抑えられる可能性があります。これはメルバウの外構使用において非常に有益な知見になると考えています。
今後の観察ポイントと展望
どのくらいの期間、性能が持続するか?
コーティング剤の性能がどれほど持続するかは、製品によって差があります。今回使用したガラスコーティングは基本的に半永久とされていますが、実際にどのくらい撥水性や変色防止効果が保たれるかを定期的に記録していきます。
色の変化、撥水性、汚れの付きやすさも観察
実験では下記の点もあわせて評価していく予定です:
- 色あせの有無(紫外線の影響)
- 撥水性の低下具合
- 樹液のにじみ方
- 汚れやカビの付きやすさ
これらの観点から、屋外におけるガラスコーティングの実用性を検証していきます。
今後の報告にご期待ください!
今回のメルバウへのガラスコーティング実験は、天然木をもっと快適に使いたい人々へのヒントとなる可能性を秘めています。特に「高耐久でありながら見た目も美しく仕上げたい」というニーズに対して、ガラスコーティングがどこまで応えてくれるのか——その答えを、今後の経過観察とともに報告していく予定です。
▶ エコロキアでは木材の塗装実験も行っています
無垢材の特性や、屋外使用時のメンテナンスに関する実験データは、すべて実際の現場で検証されたものです。ウッドデッキに関するご相談や、塗装のご提案も承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

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