エコロキア家具コラム

琵琶湖をモチーフにしたレジンテーブル仕上げ編|胡桃に広がる青の世界 ― 琵琶湖レジンアート

琵琶湖の形をくり抜きブルーレジンを流した胡桃のレジンテーブル作品 エコロキア家具
湖面のように透明感のあるブルーレジンが、琵琶湖をモチーフとした胡桃材に美しく映える仕上がり。

琵琶湖を家具に取り入れる新たな挑戦

滋賀県の象徴である琵琶湖。その独特な形状は、地元の人々にとって特別な意味を持ち、観光や文化のシンボルとしても親しまれています。前回のブログでは、レジンテーブル製作体験ワークショップに参加された方のリクエストから始まった「琵琶湖型をテーブルに取り入れる」という試みをご紹介しました。

胡桃材にレーザー加工で正確な琵琶湖の型を切り出し、トリマーで掘り込み、ブルーレジンを流し込むまでの工程は、これまでにない新鮮な体験でした。しかし、レジンテーブルづくりは流し込みで終わりではありません。むしろ、そこからが本当の仕上げ作業の始まりです。今回は、#10000まで研磨を重ね、コンパウンドで光沢を出し、蜜蝋ワックスで木材に自然な艶を与えて完成させた工程をご紹介します。

研磨工程|#40から#10000まで段階を踏む

粗研磨で表面を整える

レジンの美しさを最大限に引き出すには、研磨が欠かせません。最初に用いるのは#40の粗いペーパーです。荒々しい削りから始まり、表面の凹凸や気泡跡を丁寧に削っていきます。この段階ではレジンの表面が白く曇り、木目もぼやけて見えますが、実はここが重要な土台作り。滑らかな仕上がりへの第一歩です。

番手を上げて曇りを取り除く

次に#100、#240、#400、#800と徐々に番手を上げていきます。研磨の度に曇りが消え、レジン部分は少しずつ透明度を取り戻していきます。木部も同時に磨かれるため、胡桃特有の美しい杢目が際立ち始めます。#2000を超えるあたりからは、水を使った水研ぎを加え、熱によるダメージを防ぎながら繊細に磨き上げていきます。

#10000でたどり着く湖面の輝き

最終的に#10000まで研磨を重ねると、レジンはまるでガラスのような透明感を放ちます。深いブルーの中に光が差し込み、まるで本物の琵琶湖を閉じ込めたかのような輝きに変化します。この瞬間は、制作者にとって大きな達成感を味わえるポイントでもあり、研磨工程の苦労が報われる瞬間です。

コンパウンド磨き|ガラスのような反射を生む仕上げ

琵琶湖をモチーフに胡桃の無垢材へブルーレジンを流し込んだレジンテーブル試作
胡桃の無垢板をレーザー加工とトリマーで琵琶湖型にくり抜き、鮮やかなブルーレジンを流し込んだ試作の様子。

透明感をさらに高める工程

研磨で平滑になった表面をさらに磨き上げるのがコンパウンド作業です。専用の研磨剤を使って表面を磨くことで、細かな傷が消え、透明度が一気に増します。光を当てた時に映り込む反射は、まるで湖面に太陽の光がきらめくよう。琵琶湖をテーマにした作品にぴったりの表情が浮かび上がります。

力加減が問われる繊細な作業

コンパウンド磨きは、一見すると単純に磨くだけの工程に思われがちですが、実際には非常に繊細な作業です。強く押しすぎるとレジンが熱を持ち、逆に艶を損ねてしまうことがあります。優しく、かつ一定のリズムで磨くことが重要であり、職人の経験や感覚が生きる工程といえるでしょう。

蜜蝋ワックス仕上げ|自然素材がもたらす温かみ

胡桃材に生命感を宿す

最終仕上げには、蜜蝋ワックスを使用しました。蜜蝋は天然素材であり、木肌をしっとりと保護しつつ、やさしい艶を与えてくれます。胡桃材の濃淡のある杢目に塗布すると、立体感が際立ち、木がまるで呼吸しているかのような温かみが感じられる仕上がりになります。

木とレジンの一体感を高める

蜜蝋の効果は木材だけに留まりません。レジン部分にも自然な艶を与え、光沢と木の質感が美しく調和します。その結果、胡桃材とブルーレジンが違和感なく一体化し、作品全体の完成度が飛躍的に高まりました。

レーザー加工×レジンが広げる新たな可能性

看板や地図への応用

今回の試作を通じて、レーザー加工で型を抜き、レジンを流し込むという手法の可能性を改めて実感しました。琵琶湖のような複雑な形状も正確に再現できるため、応用の幅は非常に広いといえます。
例えば、地域の地図や観光地の象徴をモチーフにした看板、町おこしのシンボルアート、さらには店舗のロゴなどをこの技法で制作すれば、唯一無二のオリジナル作品が誕生します。

文化や風景を暮らしに取り込む家具

家具に地域の象徴を取り込むという試みは、単なるデザインにとどまらず「文化や風景を暮らしに取り入れる」という新しい価値を生み出します。今回の琵琶湖レジンテーブルは、その一例として非常に意義深い取り組みとなりました。

完成作品を振り返って

こうして完成した胡桃材の琵琶湖レジンテーブルは、ブルーの輝きと胡桃の温かみが融合した、まさに唯一無二の作品となりました。#10000までの研磨、コンパウンド磨き、蜜蝋による仕上げを経た表面は光を反射し、深い透明感と高級感を放っています。

この小さな試作は、将来的に大きなダイニングテーブルを制作するための大切なステップでした。そして、レーザー加工と手仕事を組み合わせることで、レジンテーブル制作の可能性が格段に広がることを実感しました。今後はさらに多彩なデザインや地域文化を取り入れた作品づくりに挑戦していきたいと思います。

ロゴや文字をレジンで彩る、新しい表現方法をご提案します

エコロキアのレジンテーブル制作では、今回のように琵琶湖をモチーフにした図形だけでなく、お店のロゴや社名、好きな文字やシンボルマークを木材に彫り込み、そこへカラフルなレジンを流し込むことも可能です。
レーザー加工やトリマー加工を駆使することで、複雑な形も精密に再現でき、透明感あふれるレジンが唯一無二の存在感を放ちます。
インテリアとしてのアクセントはもちろん、ブランドや店舗のアイコンを家具に取り入れることで、他にはない特別な空間演出が可能になります。
ぜひ世界にひとつだけのオリジナルを一緒に形にしてみませんか?

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