レジンテーブル製作の舞台裏|工房で同時進行する5つの樹種
昨日、ケヤキに流れる流水をレジンで表現した装飾看板を無事納品しました。そして現在、エコロキアの工房では残り4台のレジンテーブルを、なんとか3月中に納品できるように全力で製作を進めています。
最初にこのアトリエを作ったときは「これだけ広ければ十分だろう」と思っていました。しかし今では一枚板、型枠、レジンテーブルが並び、工房の中はまるで木の海のような状態です。樹種ごとに異なる個性を持つ一枚板が並び、それぞれにレジンが流し込まれ、少しずつ完成に近づいていきます。
現在工房で同時進行しているのは
- モンキーポッド × アクアブルー
- ブラックウォルナット × スモークグレー
- ポプラ × アクアブルー
- チェスナット × スモークグレー
それぞれまったく違う表情を持ったレジンテーブルです。今回はその製作の舞台裏をご紹介します。
同時進行するレジンテーブル製作
一枚板とレジンはそれぞれ個性が違う
レジンテーブルは、同じように見えて実はすべてが一点物です。木の形、杢目、色、そしてレジンの流れ方によって、完成するテーブルの表情は大きく変わります。
例えば、モンキーポッドのように濃いブラウンの木材はアクアブルーのレジンと組み合わせることで、まるで南国の海のようなコントラストが生まれます。一方でブラックウォルナットは深い色味を持つため、スモークグレーのレジンと組み合わせることで落ち着いたモダンな雰囲気になります。
このように樹種ごとに最適なレジンの色を考えながらデザインすることが、レジンテーブル製作では非常に重要です。単にレジンを流すだけではなく、木の個性を理解したうえでデザインすることが完成度を大きく左右します。
エコロキアでは無垢材を長年扱ってきた経験があるため、樹種ごとの特徴を理解しながらレジンテーブルを製作しています。
工房の中は一枚板と型枠でいっぱい
現在の工房では、型枠にセットされた一枚板がいくつも並んでいます。レジンテーブルの製作では、まず木材を整え、型枠を作り、その中にレジンを流し込みます。レジンは一度に厚く流すことができないため、硬化を待ちながら何度も重ねて流すことになります。そのため複数のテーブルを同時に製作する場合、工房のスペースはすぐにいっぱいになります。
最初にこのアトリエを作ったときは広々としていたのですが、今では一枚板、型枠、硬化中のレジン、研磨待ちの天板などが所狭しと並び、かなり窮屈な状態です。それでも、こうして並んでいる一枚板を見ると、木それぞれの個性が感じられてとても面白いものです。
樹種ごとに違うレジンテーブルの魅力
モンキーポッドとポプラのアクアブルー
モンキーポッドはレジンテーブルでは非常に人気の高い樹種です。濃いブラウンの色味とダイナミックな杢目が特徴で、ブルー系のレジンとの相性が非常に良い木材です。

濃いブラウンの木目と鮮やかなブルーのコントラストが特徴で、川の流れのようなデザインが美しく際立ちます。
今回製作しているモンキーポッドのテーブルも、アクアブルーのレジンを流し込むことで、まるで川や海のような印象を持つテーブルになっています。
一方でポプラはまったく違う表情を持っています。ポプラはバール杢と呼ばれる複雑な杢目が現れることがあり、その表情は非常に立体的です。このポプラにアクアブルーのレジンを合わせることで、自然の景色のような不思議な雰囲気のテーブルになります。

複雑で立体感のある杢目がブルーのレジンと合わさることで、まるで自然の景色を閉じ込めたような表情になります。
同じブルーのレジンでも、樹種によって見え方がまったく違うのがレジンテーブルの面白さです。
ウォルナットとチェスナットのスモークグレー
ブラックウォルナットは家具材として非常に人気の高い樹種です。深いブラウンの色味と落ち着いた杢目が特徴で、レジンテーブルにすると非常に上品な仕上がりになります。今回のウォルナットのテーブルでは、スモークグレーのレジンを採用しています。透明感のあるグレーが木の色を引き立て、モダンな印象のテーブルになります。

落ち着いたトーンのレジンがウォルナットの美しい木目を引き立て、上品でモダンな印象の仕上がりになります。
チェスナット(栗)の木もまた、レジンテーブルとして魅力的な樹種です。栗の木はやや明るめの色味で、やさしい木目を持っています。そこにスモークグレーのレジンを組み合わせることで、ナチュラルで落ち着いた雰囲気のテーブルになります。

やわらかな木目と落ち着いた色のレジンが調和し、ナチュラルで温かみのある雰囲気のテーブルになります。
このように、レジンの色を少し変えるだけで、同じレジンテーブルでも印象が大きく変わります。
ケヤキの流水デザイン
木の流れに合わせてレジンをデザインする
今回納品したケヤキの装飾看板では、レジンを単に流すのではなく、木の流れに合わせて水の流れを表現するデザインにしました。
ケヤキは日本を代表する広葉樹であり、力強い杢目と独特の色合いを持っています。この木目の流れを活かしながら、そこにレジンで「水」を表現することで、木とレジンが一体になったデザインになります。

透明感のあるレジンが木の表情を引き立て、自然の川の流れのような立体感を生み出しています。
レジンは透明な素材ですが、色や流れ方を工夫することで、さまざまな表現が可能です。今回のケヤキの作品も、静かな川の流れのような雰囲気を表現することができました。
新しいアトリエ「不便を楽しむ里」へ
工房が手狭になってきた
現在のアトリエは、最初に作ったときには十分な広さがあると思っていました。しかしレジンテーブルの製作が増え、一枚板の在庫が増え、気がつけば工房はかなり手狭になっています。
レジンテーブルは、材料も大きく、製作スペースも必要なため、どうしても場所を取る家具です。今の工房では複数のテーブルを同時に作ると、作業スペースがかなり限られてしまいます。
そこで来月から、新たな場所である「不便を楽しむ里」プロジェクトで、新しいアトリエを作ろうと考えています。
レジンテーブルの製作風景も見られる場所に
「不便を楽しむ里」は、ただの作業場ではありません。
- レジンテーブル制作
- 古民家再生
- DIY
- 木工
- コーヒー焙煎
- パンやピザ作り
- 家庭菜園
など、ものづくりを楽しめる場所を作ろうと考えています。
レジンテーブルも、その中心にあるもののひとつです。今までは工房の中で静かに作っていたレジンテーブルですが、これからはその製作の様子も見られるような場所になるかもしれません。
よくある質問
- Qレジンテーブルはどのくらいの期間で完成しますか?
- A
レジンテーブルは、レジンを流してから完全に硬化するまでに時間がかかるため、製作には数週間から1ヶ月ほどかかることが一般的です。さらに研磨や仕上げの工程もあるため、オーダー内容によってはもう少し時間が必要になることもあります。
- Qレジンテーブルはどんな樹種でも作れますか?
- A
基本的には多くの広葉樹で製作可能ですが、木の形や杢目によってレジンテーブルに向くものと向かないものがあります。エコロキアでは木材の状態を見ながら、レジンテーブルに適した一枚板をご提案しています。
- Qレジンテーブルのレジンカラーは選べますか?
- A
はい、ブルー系、グレー系、ブラック系、透明系などさまざまなカラーを選ぶことができます。木材との相性を考えながらデザインを決めることで、より魅力的なテーブルになります。


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