最初に謝っておきますが、今までオークに関しては伸縮が大きく、120mm以上の幅広無垢フローリングについては否定的でした。
特に乱尺タイプの無垢フローリング、それも節のあるラスティックグレードは収縮率の違いで1枚1枚の幅が違う『目違い』と云う状態になると施工が非常に面倒で、どうしてもオークの幅広フローリングをご希望であれば無垢フローリングよりも単板張りの複合フローリングをオススメしておりました。
オーク材の特性
そもそもオーク(ナラ / 楢)はチロース構造と云う非常に小さな部屋が導管内にたくさんあり、これが水分に反応して膨張伸縮をすることで水漏れを防ぐため、樽材として重宝されている木材です。
つまり、湿度の高い梅雨の季節はしっかりと膨張して水分を蓄え、冬の乾燥する時期には収縮して水分を吐き出す性質があり、調質効果と云う点では良いのですが、その分無垢フローリングの幅は伸びたり縮んだりするため、施工する際にはその季節と施工現場の状況に応じてどのぐらいのスペーサーを用いるかを考えて施工しなければなりません。
数ある無垢フローリングに用いられる木材の中でもオーク材の伸縮は大きい方で、このことを知らずに冬の乾燥した時期に充分なスペーサーを用いずに施工をして、梅雨に時期に床が盛り上がってきた!…と云う施工ミスは毎年のようにご相談があり、その殆どがオークの無垢フローリングです。
加工精度は向上している!
そんな先入観と云うか、実際に自分自身でも施工をしている経験則でオークの幅広無垢フローリングに否定的でしたが、先日、ホワイトオーク 乱尺 無垢フローリング 15x150xRDMmm【ラスティック】自然塗料(透明つや消しオイル仕上げ)をご注文頂き、在庫が無塗装品のため弊社でオスモ フロアークリアーを塗装して納品することになったのですが、塗装の準備で梱包を開けて敷き並べてみてビックリ。

サネがスパスパと綺麗に入り、もちろん目違いもなく、反りや捻じれもなく、本気で複合フローリングを間違って持ってきたのか…と疑って裏面を見てしまうぐらい。

当たり前のことですがちゃんと直角も出ており、目違いの兆候もなく、本当にオークなの?…と思えるほどで、今まで取り扱ってきたオーク(ナラ / 楢)無垢フローリングの中で断トツの加工精度。
無垢フローリングの良し悪しは工場で決まる
日本国内で流通しているオーク(ナラ / 楢)の無垢フローリングの原産地は北海道や中国北部から、ロシア、ウクライナ、ポーランド、クロアチアなどの東欧諸国、そしてフランス、ドイツ、スペイン、イギリスなどの西欧諸国と北米あたりで、実際に無垢フローリングとして加工しているのは90%以上が中国かベトナムです。
僕個人では輸入を担当していた地域が東南アジアのため、ベトナムの工場でよくホワイトオークの検品をしておりましたが、その都度中国の方が加工精度は良いな…と感じていたものの、それでもオークの乱尺 無垢フローリングには前述したようなネガティブな印象でした。
確かにノルディックパインなどのいわゆるレッドパイン(アカマツ)の無垢フローリングを『安かろう、悪かろう』…と先入観を抱いていておりましたが、岩見赤松の加工精度に驚かされたこともあり、やはり無垢フローリングの良さは工場の品質管理によりますね。
無垢フローリングは同じ樹種、同じ形状、同じサイズ、同じ塗装でも工場によって乾燥方法や保管方法が異なり、その積み重ねで同じ無垢フローリングでも差が生じます。
エコロキアでは自社でも施工をすることがあるため、やはり加工精度は非常に重要視しておりますが、今回のこのホワイトオークの加工精度は抜群で、オーク(ナラ / 楢)に対して見識を改めなければなりませんね。


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