コラム

分譲マンションで「無垢」をあきらめないために――サイレント トライマット KS-LPM220の実力と使いこなし

コラム

無垢フローリングの専門店として日々ご相談をいただく中で、「分譲マンションでも無垢を使えますか?」という問いはとても多く寄せられます。結論から言えば、建物ごとの遮音規約や設計条件を読み解き、適切な遮音層を組み合わせれば“可能”です。

今回はその現実解の一つである「サイレント トライマット KS-LPM220」を、搬入・施工・運用の視点で具体的に解説します。現場で本当に役立つ情報だけを、誤解のない言葉でお届けします。

KS-LPM220とは?無垢フローリングと好相性の遮音マット

無垢×マンションに必要な「静けさの設計」

分譲マンションには多くの場合、階下への軽量床衝撃音(歩行音や物の落下音など)を抑えるための遮音規約があります。一般的な選択肢は二つ。

  1. 乾式二重床にして床全体を浮かせる。
  2. 遮音マットを組み合わせる。

KS-LPM220は後者の代表格で、無垢フローリングと直に取り合う前提で設計しやすい“薄さと堅牢さ”が魅力です。

仕上がり高さを抑えつつ、遮音層を確保

無垢15mm厚と重ねた際の仕上がりはトータル37mm。乾式二重床に比べて納まりが低く、リフォームで悩ましい見切り(見切材)の段差や建具下のクリアランスを確保しやすくなるのが大きな利点です。既存の框やキッチン、洗面の立ち上がりと取り合う際にも、選択の自由度が広がります。

仕様・販売単位・配送と保管のリアル

寸法・重量(1枚あたり)

厚み:22mm 幅:455mm 長さ:915mm
重量:約6kg/1枚

このサイズならエレベーター搬入もしやすく、廊下の通行や室内の取り回しでストレスが少ないのが特長です。

…とはいえ1枚6kg、8枚で約48kg相当になりますから、台車の用意や2名以上での搬入計画をおすすめします。特に共用部の養生や搬入経路の確保は、管理組合のルールに沿って事前に準備しましょう。

販売単位

4枚または8枚単位での販売

必要数量に合わせて、予備材を1〜2枚余分に見込むと現場がスムーズです。端部の加工やレイアウト調整で、どうしても切りしろが生まれるためです。

配送時の姿

通常はパレット上にバラ積み+全体をシュリンク包装した状態で配送されます。

トラックの積み替え等の事情で受け取り時にパレットとシュリンクを外している場合でも、製品自体は一枚ずつ重ねられており、個別の化粧箱等の梱包はありません。
屋外での受け取り時は、雨濡れ防止のブルーシートや一時保管スペースを事前にご用意ください。床材同様、遮音マットも水濡れや直射日光は避けるのが基本です。

乾式二重床との比較で見えてくる、KS-LPM220の立ち位置

仕上がり高さと段差解消

乾式二重床は配線・配管スペースを確保できる反面、床の仕上がりが高くなりがちです。
既存との段差調整に時間やコストがかかるケースも少なくありません。KS-LPM220は22mmの遮音層に15mmの無垢を重ねて37mmで納まるため、既存レベルに合わせやすく、玄関框や巾木まわりの設計が軽くなります。

重量感と歩行感のバランス

二重床はフワつきや“浮き床感”が出やすいのに対し、KS-LPM220+無垢の構成はソリッドな歩行感を得やすいのが美点。無垢特有の足裏の温かみと相まって、毎日の“触感”が心地よく仕上がります。

施工前に押さえておきたい「現場3原則」

下地の平滑・水平・乾燥

遮音マットは下地精度をそのまま受け継ぎます。不陸(ふりく)があると目地の不整合や床鳴りの原因になります。既存下地の水平(レベリング)と含水率管理を徹底し、必要に応じてパテやレベラーで整えます。

敷き込みと継ぎ目の処理

マットの継ぎ目の不連続は、仕上げの無垢にストレスを伝える“弱点”になりがち。メーカー推奨のジョイント処理と目地の通し方を守り、壁際のクリアランス(伸縮分の逃げ)を確保します。無垢側でも見切材や巾木で伸縮を受ける“余白”を設計するのがプロの作法です。

搬入・養生・段取り

共用部の養生は動線に沿って面で貼るのが基本。室内では、先行してKS-LPM220を搬入・仮置きし、粉塵対策をした上で無垢の開梱と馴染ませ(※室内環境への順化)、翌日以降に本施工へ入るとトラブルが減ります。

よくある質問

Q
個人でも発注できますか?
A

4枚/8枚単位でのご用意です。数量計算に不安がある方は、図面や現場写真をお送りいただければ必要枚数の目安をお出しします。端部加工を見込んだ予備1〜2枚があると安心です。

Q
梱包がないとのことですが、保管はどうすれば?
A

水平な床に置き、直射日光・高湿度・水濡れを避けてください。長期保管は反りの原因になりますので、納品〜施工までのリードタイムを短く計画するのが理想です。

Q
エレベーターで運べますか?
A

915×455×22mm・約6kg/枚なので、多くのエレベーターで搬入可能です。台車が使えるか、エレベーターホールの養生が必要かを、事前に管理会社へ確認してください。

搬入・荷揚げの実務メモ(チェックリスト)

搬入・荷揚げの実務メモ(チェックリスト)

  • 台車:必須。できればノーパンクタイヤタイプ
  • 人員:エレベーター有なら2名、階段荷上げは3名推奨
  • 受け取り場所:屋根のある場所を確保、雨天時のブルーシート
  • 共用部養生:エレベータードア・床・角当て
  • 保管:室内の乾いた平面、短期保管を徹底

こういう時に、KS-LPM220が効きます

  • 仕上がり高さを抑えたい(既存見切り・建具との取り合い重視)
  • 無垢の歩行感を大切にしたい(フワつきの少ない踏み心地)
  • リフォームで工程をシンプルにしたい(大掛かりな床組変更を避ける)

ショールームで触れて、確かめてください

遮音計画は図面上の数値だけでは完結しません。実際の踏み心地、無垢との相性、そして段差の納まりを、実物のサンプルで確認いただくのが一番確実です。エコロキアのショールームでは、KS-LPM220と各種無垢フローリングを並べて比較しながら、あなたの住まいに最適な“静けさの設計”を一緒に組み立てます。

KS-LPM220:4枚/8枚単位。22mm厚・455×915mm・約6kg/枚
無垢フローリング:無料カットサンプルをご用意。色幅・節・肌ざわりを、ご自宅の光でお確かめください。
現地調整もご相談可:マンションの管理規約や床の現況に合わせた納まり提案をいたします。

「分譲マンションだから無垢は無理」――そんな固定観念を、設計と段取りでやさしく乗り越える。KS-LPM220は、そのための頼れる相棒です。まずはお気軽にご相談ください。あなたの暮らしに、無垢の温度を。

コメント