コラム

ファン・オクロックSPCフローリングとは?無垢専門店が本音でレビュー

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無垢フローリング専門店がSPCフローリングを扱う理由

無垢フローリングは万能ではない

無垢フローリングやウッドデッキを専門に扱っていると、「無垢以外の床材には否定的なのでは?」と思われることがあります。
しかし実際には、無垢フローリングは決して万能な素材ではありません。床暖房への対応、マンションで求められる遮音性能、湿度変化による伸縮、施工難易度、価格帯など、導入にあたってのハードルは少なくありません。理想としては日本中の床が無垢フローリングになればと思いつつも、現実的には用途や環境に応じた選択が必要です。

用途によっては無垢より合理的な床材もある

床材選びで重要なのは「どれが一番良いか」ではなく、「どこに使うか」です。

水廻り、賃貸住宅、短期間使用、DIY施工などの条件が重なる場合、無垢フローリングよりも合理的な床材が存在します。今回レビューするSPCフローリング「ファン・オクロック」は、そうした条件下で選択肢になり得る床材として位置付けています。

SPCフローリング「ファン・オクロック」の基本構造

SPCフローリングとは何か

SPCフローリングのSPCとは、「Stone Plastic Composite(ストーン・プラスチック・コンポジット)」の略称で、天然石パウダーを主原料とした硬質素材です。
従来よく使われていた塩化ビニール製のPVCフローリングと比較すると、伸縮が非常に少なく、寸法安定性に優れている点が特徴です。湿度や温度変化の影響を受けにくいため、施工後のトラブルが起きにくい次世代フローリングとして注目されています。

サイズ・重量・取り扱いの注意点

ファン・オクロックSPCフローリングは、1枚あたり6.5×150×1220mm、1箱9枚入りで約1.65㎡分となっています。
見た目以上に重量があり、1箱を持つと想像以上に重く感じるため、荷運びには注意が必要です。SPC特有の硬質さはありますが、ある程度のしなりはあり、施工時の扱いにくさは感じません。

施工性と遮音性能の実際

サネ構造と施工のしやすさ

ファン・オクロックは釘や接着剤を使用しないクリック式構造です。

長辺は斜めに合わせて下ろすだけで簡単に嵌合し、短辺は長辺を固定した後にラバーハンマーで軽く叩くことで確実にロックされます。

過去に、サネ精度が低く嵌め込みに苦労したSPCフローリングもありましたが、ファン・オクロックは施工ストレスを感じにくい仕上がりです。

裏面構造と歩行音への配慮

裏面には防音用の発泡ゴムが貼られており、マンションの遮音等級を満たすレベルではないものの、歩行音の軽減には十分効果があります。フローリング単体で遮音性能を完結させるのではなく、「音を和らげる床材」として考えると、現実的な仕様といえます。

ファン・オクロックSPCフローリングのメリット

性能面での強み

ファン・オクロックの特徴を整理すると、耐水性が高く水廻りにも使用でき、耐摩耗性に優れているため土足使用にも対応可能です。
さらに熱に強く床暖房にも対応し、釘や接着剤を使わないため繰り返し使用できる点も魅力です。カッターで切断できるためDIY施工のハードルが低く、価格も比較的抑えられています。

柄とデザインの完成度

今回使用したのはオーク柄の「ホワイト」カラーです。
杢目柄の床材はどうしてもパターンの繰り返しが目立ちやすいものですが、この製品では1箱の中で同じ柄はほとんど見つからず、見つかったとしても左右反転されているため、意識して探さなければ気付かないレベルでした。無垢フローリングと同列で比較するのは適切ではありませんが、「柄物床材」としての完成度は高いと感じます。

無垢フローリングとの正しい比較

優劣ではなく適材適所

SPCフローリングと無垢フローリングは競合関係ではありません。無垢フローリングが持つ経年変化や素材感はSPCでは再現できませんが、SPCには無垢にはない合理性があります。用途や期間、施工環境を踏まえた上で選択することが重要です。

特に向いているケース

賃貸マンションで原状回復が必要な場合や、DIYで床を仕上げたい場合、水廻りや床暖房対応が必須なケースでは、ファン・オクロックのようなSPCフローリングは非常に現実的な選択肢になります。

よくある質問

Q
SPCフローリングは安っぽく見えませんか?
A

製品によりますが、ファン・オクロックは柄の反復が少なく、質感も一定水準を保っています。用途を限定すれば十分満足できる仕上がりです。

Q
無垢フローリングの上に施工できますか?
A

基本的には可能ですが、下地の不陸や既存床の状態によって判断が必要です。事前確認をおすすめします。

Q
将来的に剥がして再利用できますか?
A

クリック式構造のため再利用は可能です。ただし施工時や解体時の扱い方によってはサネを傷める可能性があります。

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