最初に申し上げておきますが、「新品のウッドデッキ材にカビが付着していることは時々あります」と云うコトを本日はお伝えしておきたいと思います。
ウッドデッキの保管状態
ウッドデッキ材は倉庫内で下記の写真のように積まれており、ところどころ桟木を入れて風の通しを良くしてはいますが、やはり板同士が密着した状態で保管されています。

もちろん雨つゆのあたらない屋内の倉庫ではありますが、カビの発生条件は「温度」「湿度」「栄養」の3つの要素が必要となり、屋内で適当な温度と、木材の水分、そして木材表面に付着した汚れや樹脂、樹液成分などを栄養素として繁殖します。
そのためウッドデッキに限らず木材倉庫内ではカビが繁殖可能な状態です。
カビの種類
「カビ」とは生物学上の分類は「真菌」と云うグループに属しており、その中にはパンやビールの生産には欠かせない「酵母」、そしてお鍋やホイル焼きでお馴染みの「キノコ」、そしてつらい「水虫」も同じグループに属しています。
「カビ」とひとことで云ってもブルーチーズなどのアオカビや日本酒、焼酎、醤油、味噌などはニホンコウジカビ、カツオブシにはカツオブシカビなど食用として利用されるカビもあれば、抗生物質として知られるペニシリンもアオカビから抽出されたものを利用しています。
では新品のウッドデッキに付着するカビはどう云った種類かと云うと、下記の写真のような白い綿毛のようなカビの場合、フザリウム類(Fusarium sp.)と云う種類で、土壌・空中・繊維・飼料・河川・食品など様々な場所で見かけるカビの一種です。

このカビなら大丈夫!
カビの種類はどうあれ、表面にカビが付着していて気持ちの良いものではありませんが、このカビの場合、木材を分解する酵素であるセルラーゼやリグナーゼを合成する能力がないため、木材中のセルロース、ヘミセルロース、リグニンを分解できないため、ウッドデッキが朽ちたり、強度を低下させたりする心配はありません。
カビの除去方法
殆どの場合、このカビは根を張っていないため、乾拭きでさっと拭き取って風通しの良い日なたに置いておけば大丈夫です。
下手にカビキラーなどを使用するとアルカリ性で木材が反応して変色してしまう恐れがあるので乾拭きを推奨しますが、人工木などの場合はこのような薬剤を用いて除去して下さい。
まとめ
写真は防腐処理木材のスギに発生したカビですが、これはハードウッドでも発生することで、特にイペやイタウバのように南米から長い船旅でやってくる木材は海上輸送中に繁殖することが多く、デッキ材をご購入頂く際にはあらかじめご理解頂かなければなりません。
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