エコロキアとは

【巾木は必要?不要?】無垢フローリングにこそ“見えない名脇役”が必要な理由

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巾木、要る?要らない?デザイン重視の現代住宅に増える「巾木レス」の選択

近年、インテリアのトレンドとして増えているのが、「巾木を付けないスッキリとした壁まわり」。
とくにミニマル志向の方、ホテルライクな空間を目指す方、モダン建築にこだわりのある設計士さんの間で、“巾木レス”という選択が注目されています。

確かに、壁と床が一体となったような滑らかな印象は、空間を広く・洗練された印象に見せる効果があります。
しかし…ここでひとつ注意しておきたいのが、「無垢フローリングとの相性」。

今回は無垢材における「巾木」の本来の役割と、なぜ“見えない名脇役”として不可欠な存在なのかを、プロの視点から詳しく解説していきます。

巾木とは?その基本的な役割と存在理由

壁と床の“境界”にある細い板

巾木(はばき)とは、壁と床の接合部に取り付ける細長い横板のこと。高さは一般的に4〜6cm前後で、床に沿って壁に貼り付けられています。

機能としては以下のようなものがあります。

  • 壁と床の見切りを美しく整える
  • 壁面の保護(掃除機や椅子がぶつかっても壁紙が剥がれない)
  • コーキング処理の養生や端部処理のカバー
  • フローリングの伸縮によるクリアランス(隙間)を隠す

実は、見た目だけでなく建築的にも非常に重要な役割を担っているのが「巾木」なのです。

無垢フローリングには“必須”とされる理由

無垢材は「伸び縮み」する素材

合板フローリングやビニール系床材と違い、無垢フローリングは湿度によって伸縮します。

  • 夏(湿気が多い)→膨張する
  • 冬(乾燥する)→収縮する

この現象は、どんな樹種であっても避けられません。とくにオークや杉など、含水率の変動に敏感な樹種ほど、季節による動きは顕著です。

そのため、施工時には壁際に「クリアランス(逃げ)」として5〜10mmほどの隙間を設けておく必要があります。

巾木はその“逃げ”を隠すためのカバー

上記の隙間をそのまま見せると、当然ながら不自然ですし、ほこりも溜まりやすくなります。

そのため、巾木が“隙間隠し”という重要な役割を担うのです。

「巾木レス」で無垢フローリングを使うには?

「どうしても巾木をつけたくない」という方のために、いくつか代替手段をご紹介します。ただし、いずれも十分な理解と施工精度が必要です。

方法①:エキスパンションゴムを使用する

エキスパンションゴムとは、床と壁の間の隙間に弾力のあるゴム材を押し込むことで、隙間を目立たなくしつつ、伸縮も吸収できる資材です。
黒やグレーなど色も選べるため、目立ちにくくスマートに仕上げることが可能です。

ただし、あくまで「代替策」であり、完全に美観を保てるかどうかは現場次第です。

方法②:コーキング(シーリング材)を使用する

壁と床の間にクリアやホワイト系のコーキング材を打つ方法もあります。
これにより、隙間を隠しつつ、伸縮にもある程度対応できる柔軟性を確保できます。

ただし、コーキングは経年で黄変・劣化する可能性があり、再施工の手間がかかる点に留意が必要です。

方法③:壁面を一部浮かせて逃げを取る(上級者向け)

建築設計レベルで、壁下地にフローリングの伸縮分のクリアランスを設計時点で仕込む方法もあります。
ただしこれは高難度のため、一般的なリフォームやDIYでは難しく、専門的な知識が必要です。

それでもやっぱり「巾木」をおすすめする理由

たとえ小さくても、“見切り材”は見た目以上に多機能で重要な存在です。

特にエコロキアが推奨するのは、「極力目立たせない巾木のデザイン」です。

小さな巾木で、空間の邪魔をしない提案も可能

当社では、以下のような巾木のご提案も可能です。

  • 高さ30mm以下の極薄巾木(色は床材に近づける)
  • 壁と同色で塗装した巾木(視覚的に目立たない)
  • 床材と同材・同色で製作する巾木(統一感が出る)

特注サイズや塗装対応も可能なので、“必要最低限の存在感で、最大限の効果を出す”デザインが実現できます。

施工現場の声:「巾木がないと困ることも多い」

実際に現場で施工を担当する職人の声としては、

  • 「掃除機が当たるとすぐ壁紙が傷む」
  • 「巾木がないと壁との取り合いが難しい」
  • 「コーキングだけではあとで剥がれて隙間が目立つ」

といった意見が多数。

巾木がないというのは、見た目にはスマートでも、施工的にはやや無理のある選択であることがわかります。

巾木は「美観と性能を両立させる名脇役」

確かに、最近の住宅や店舗では「巾木をなくしたい」というご要望が増えています。
ただし、無垢フローリングの特性(伸縮)を考慮すれば、巾木は非常に理にかなった部材であることは間違いありません。

  • 壁の保護
  • クリアランスの隠蔽
  • 見切りとしての納まり

こうした役割を果たす巾木は、小さな存在ながらも非常に重要な役割を担う“縁の下の力持ち”なのです。

エコロキアでは「巾木のデザイン提案」も行っています

エコロキアでは、無垢フローリングやウッドデッキの販売だけでなく、巾木や框(かまち)などの周辺部材も含めた空間提案を行っています。

「どうしても巾木を目立たせたくない」
「壁との相性を考えた巾木デザインを相談したい」
「小さめの巾木を特注で作れないか?」

そんな方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
無垢材に精通したプロの目線から、最適な巾木のあり方をご提案いたします。

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