エコロキア家具コラム

気がつけば御所に一年半。レジンテーブルと出会う“旅先みたいな日常”

御所市の街並みを見下ろす高台から、濃く鮮やかな虹が架かる風景。遠くの山々と雲の切れ間が美しい景色。 エコロキア家具
雨上がりの御所市にあらわれた鮮やかな虹。山々と町並みの上に弧を描く姿は、まるで御所の自然がご褒美をくれたような一瞬。

歴史の空気がふっと香る町 ― 御所市の“古さ”が心地いい

葛城山と“昔の日本”が息づく場所

エコロキアのアトリエがある御所市(ごせし)に通っていると、ふとした瞬間に“昔の日本”の匂いがします。
木の匂いとか土の匂いとか、そういった物理的なものだけではなくて、もっと曖昧で、だけど確かに感じる“歴史の気配”みたいなものです。特に葛城山の周辺は、古代豪族の葛城氏ゆかりの地といわれていて、山並みを眺めているだけで不思議と落ち着きます。最初は「何もない田舎やん」と舐めていた僕ですが、通うたびに、歴史がしっかり根を張っている土地だなあと実感するようになりました。

木を扱う仕事をしていると、こういう“時代を超えて残っている場所”というのは妙に胸に刺さる気がします。木も歴史も、ずっと生き続けてきた存在なので、勝手に「同志」のような感覚にもなります。レジンテーブルをつくりに来られるお客様にも、ぜひこの空気の中を少し散策してもらえたら嬉しいです。

室宮山古墳に感じる“町の深さ”

御所市には巨大古墳・室宮山古墳があります。全長228メートルというスケールで、近づくと「うわ、こんな時代のものがほんまに残ってるんや…」と圧倒されます。昔の人たちがここで祈りを捧げたり、生き方を受け継いだりしてきたのかなと想像すると、この町がただの“田舎”ではなく、人の営みが何千年も積み重なった場所なんだと気づかされます。

レジンテーブルを作るとき、木が持っている年輪の深さに触れますよね。その感覚と、この古墳の前に立った時の気持ちがどこか似ているんです。だからこそ、御所に来るなら、ぜひ一度立ち寄ってみてほしい場所のひとつです。

山の景色に癒やされる ― 御所市の自然は“ちょうどいい”

葛城高原は四季で表情を変える

葛城高原は、御所の自然の象徴みたいな場所。春のつつじは有名ですが、夏の濃い緑、秋の紅葉、冬の静けさ…どの季節に行っても気分がスッと軽くなります。

澄み切った青空と緑深い山々に囲まれた御所市の道路。車のフロント越しに見える、のどかな山あいのドライブ風景。
御所の山々が目の前に迫る、気持ちのいいドライブコース。澄んだ空気と開けた景色が、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

遠くまで広がる山並みを見ていると、普段のバタバタが小さく感じて、気がついたら深呼吸しているような場所なんです。

御所の自然って、派手すぎないし“程よくちょうどいい”。木を扱う僕としては、こういう環境は本当に相性がいいなと感じます。休憩がてら高原に立ち寄るだけで、作業の疲れが不思議と抜けていくような気がします。

金剛・葛城山麓のハイキングは静寂のご褒美

御所市の山麓には静かな森のハイキングコースがいくつもあって、歩くたびに新しい発見があります。苔むした石仏や古道の雰囲気、木漏れ日の心地よさなど、都会ではなかなか味わえない“時間がゆっくり流れる瞬間”が多いんです。

秋の御所市で黄金色に色づいた一言主神社の巨大なイチョウの木を見上げる構図。青空と深い幹のコントラストが美しい。
御所市の秋を象徴する一言主神社の大イチョウ。
黄金色の葉が風に揺れ、木の生命力が全身に伝わるような迫力。御所の四季の美しさを感じられる瞬間。

木の匂いを感じながら歩くと、フローリング製造の現場で感じる“木の命”とつながっているような感覚になります。ハイキング帰りにレジンテーブル制作をすると、不思議と気分も乗ってくるので、観光とものづくりの相性は抜群です。

御所まちの“ほどよいレトロ感”が心地良い

神社仏閣を巡ると穏やかな気持ちに

御所市を歩いていて好きなのが、神社仏閣の多さとその“佇まい”。高鴨神社、一言主神社など、古い時代から地元の人に親しまれている場所がたくさんあります。参道を歩くと自然と背筋が伸びるし、町全体に流れている静かな時間がなんともいえず心地良い。

御所市・一言主神社の大きな石造鳥居。背後には緑豊かな山並みと農村風景が広がる参道入口。
御所市を代表する古社・一言主神社。大きな鳥居をくぐる瞬間、山の空気と静かな時間が流れ込みます。御所らしい“凛とした静けさ”を感じられる場所。

観光地として派手すぎず、それでいて歴史の面影がたっぷり残っているのが御所市の良さ。制作体験に来た方からも「ついでに神社を巡ってきました」という声はよく聞きます。レジンテーブルづくりの前後で、少し散策してリセットする時間を作るのもおすすめです。

古民家が点在する町並みは散歩が楽しい

“御所まち”と呼ばれるエリアには古民家が多く、歩いているだけで昭和のドラマのセットに迷い込んだような気持ちになります。木造の家屋、タイル張りの外壁、レトロな窓。そういった景色が自然と残っているのがたまらなく良い。

僕自身、作業の合間にふらっと歩くことがあるのですが、気がついたら写真を撮っていたり、地元のおじいちゃんと雑談していたり…。人の距離が近いのも御所の魅力なんだろうなと感じています。

御所の食は“あたたかい” ― 地元食材がほんまにうまい

A. 洋食屋ケムリは御所に来たら外せない

御所でまず紹介したいのが「洋食屋ケムリ」。古民家を改装したお店で、店主さんのセンスが光る心地よい空間です。ランチで食べるナポリタンやオムライスももちろん美味しいのですが、夜のコース料理は地元食材がぎゅっと詰まっていて、食べながら“ああ、御所に来て良かったな”としみじみ思える味。

撮影後の打ち上げとして、落ち着いた雰囲気の洋食店「ケムリ」でテーブルを囲む4名のメンバー。温かい照明と木の interior が印象的な店内で、リラックスした表情で食事を楽しんでいる。
NHK奈良「ならナビ」の生放送後、洋食屋ケムリで行った打ち上げの一枚。 温かな照明に包まれながら、今日の撮影の余韻と達成感を分かち合う時間。 仲間と囲む食卓は、作品づくりと同じくらい大切な“ご褒美のひととき”。

ロケ後に撮影にご協力いただいた友人たちと食べに行ったこともあり、僕の中では御所で一番思い出深い店と言っても過言ではありません。

さんろくカフェでのんびりする贅沢な時間

「さんろくカフェ」も外せません。週2営業というゆるさも含めて最高で、古民家のぬくもりと御所の空気が相まって、長居したくなる空間です。ケーキやコーヒーだけでなく、地元の素材を使ったメニューも多く、店主さんの人柄もあって、つい通いたくなるお店。

御所市「さんろくカフェ」で提供される色鮮やかな定食。だし巻き卵、野菜の天ぷら、煮物、小鉢、サラダが美しく並んだプレートランチ。
御所市の人気店「さんろくカフェ」の定食。地元の野菜をふんだんに使った、見た目も味もやさしい御所らしい一品。心もお腹も満たされる“御所ごはん”です。

制作体験に来たお客様にもよくおすすめします。御所を“味わう”なら、ぜひ立ち寄ってほしいカフェです。

レジンテーブル制作体験 × 御所巡りは相性抜群

世界にひとつの作品が“旅の思い出”になる

御所市までレジンテーブルを作りに来るというのは、普通の旅行とは少し違った特別な体験です。木を選んで、レジンを流し込んで、乾いたら削って仕上げていく。その過程すべてが、御所の空気の中で行われることで、作品そのものに“旅の記憶”が宿るような感覚があります。

奈良のアトリエでレジンテーブル制作を楽しむ参加者たち、木とレジンの新しい表現に挑戦する姿
レジンテーブル制作体験は、手間を楽しみ、素材と向き合う時間。世界に一つだけの作品がここで生まれます。

「このブルーは葛城高原を見た帰りに決めた色なんです」というお客様もいて、作品づくりと町巡りが一体となった体験が、本当に素敵だなと感じています。

地元の人との交流が旅をもっと豊かにする

御所市に来て感じるのは、地元の人たちの距離感がちょうど良いということ。町を歩けば「どこから来たん?」と声をかけられることもあり、気がつけば話し込んでいた…ということもしばしば。そんな交流があるからこそ、旅やものづくりに温度が生まれるんですよね。

レジンテーブル制作を目的に来ても、帰る頃には“御所という町そのもの”が好きになっている方も多いです。僕自身、一年半でそうなり、大切な人たちを連れていきたい町になりました。

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