家電設置で発生する無垢フローリングのトラブル
本日は、大手家電量販店様からのご依頼で、冷蔵庫を設置した際に杉の無垢フローリングへ深いキズが入ってしまった現場で補修作業を行いました。実はこのような依頼は珍しくなく、年間を通して複数件発生します。
例えば、
- エアコン設置時に脚立の脚でフローリングを傷つけてしまった
- 販売したラグの滑り止めシリコンで無垢フローリングが変色した
など、施工や搬入の際に起こるトラブルは少なくありません。
無垢フローリングは自然素材ならではの風合いと質感が魅力ですが、同時に傷や凹みにも敏感です。そのため、補修方法を誤ると状況が悪化してしまうケースもあります。

パテ埋めで悪化してしまった補修前の状態
今回の現場では、杉の無垢フローリングに数枚を横断するような線キズが入っており、すでに他の補修業者様がパテ埋めを行っていました。しかし、無垢材にパテを使うと逆に目立ってしまい、部分的な補修跡が残ってしまうことがあります。
もしパテ処理をしていなければ、サンディングで表面を軽く削り、水分を含ませたうえでアイロンを当てることで凹みをある程度戻すことが可能です。ですが、今回はパテが固着していたため、表層を大きく削る必要がありました。

サンディングによる補修工程
ベルトサンダーで全面を研磨
まずはベルトサンダーを使用し、パテの残留物やキズを削り落としていきます。部分補修では境目が目立ってしまうため、関係する範囲を広くサンディングするのがポイントです。

細部はマウスサンダーで調整
壁際や機械が入りにくい箇所は、マウスサンダーを使って丁寧に研磨しました。これにより、床全体の仕上がりが均一になり、部分補修特有のムラを防ぐことができます。

仕上げ塗装にオスモフロアークリアーを使用
補修後の仕上げには、オスモ フロアークリアー ラピッド #3232(3分ツヤ) を採用しました。
この塗料を選んだ理由は、補修前のフローリング全体が3分ツヤ程度の光沢で仕上がっていたため、他の部分と違和感が出ないようにするためです。自然塗料でありながら乾燥性と耐久性に優れており、無垢材の質感を活かした美しい仕上がりになります。
塗装を終えた床は、新品同様に自然な艶を取り戻し、補修跡が分からないほどに再生されました。
無垢フローリング補修の注意点
無垢フローリングの補修は、正しい知識と手順を踏めば難しいものではありません。しかし、誤った処置をしてしまうと修復に手間とコストが余計にかかることもあります。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- パテ補修は慎重に:無垢材には不向きな場合が多い
- サンディング範囲は広めに:部分補修跡を目立たせないため
- 仕上げ塗装の選定:既存の床のツヤ感に合わせることが重要
補修は専門業者にご相談を
無垢フローリングは「削って再生できる」という大きなメリットを持っています。そのため、キズや凹みがあっても適切に処置すれば長く使い続けることが可能です。
しかし、補修方法を間違えると修復が困難になるため、専門知識を持つ業者へ早めに相談することをおすすめします。今回のように冷蔵庫やエアコンなどの設置で傷が入ってしまった場合も、エコロキアでは経験豊富なスタッフが最適な方法で補修を行い、自然な仕上がりへと導きます。


コメント