無垢フローリングのトラブルのひとつに『反り』が挙げられますがこの『反り』には2種類あり、1枚の無垢フローリングが刀のように反るものをそのまんま『刀反り(かたなぞり)』と云います。
そしてもうひとつは無垢フローリングの中央部分が凹んで、両サイドが上がったような反り方を『カップ反り』と云い、幅が広くなればなるほど起こりやすくなります。

写真の無垢フローリングはノルディックパインですが、柔らかい針葉樹だけではなく、オーク(ナラ / 楢)などでも幅広の無垢フローリングでは起こることもあります。
1. 反りの原因を知ろう
無垢フローリングの反りは、主に木材が湿気を吸ったり放出したりする「吸湿性」によるものです。以下のポイントが主な原因となります。
湿度の変化
- 木材は湿度が高いと膨張し、湿度が低いと収縮します。
- 冬場の乾燥や夏場の多湿が大きな影響を及ぼします。
不均一な乾燥
- フローリング材の片面だけが湿気を吸収すると、膨張と収縮が片側に偏り、反りやすくなります。

施工不良
- 十分な下地準備や適切な施工が行われない場合、反りのリスクが高まります。
- 施工環境や接着剤の選定も重要な要素です。
2. 反り対策の基本
湿度管理
- 適切な湿度を保つ
- 室内の湿度は40〜60%を目安に保つと、木材の反りを防ぎやすくなります。
- 加湿器や除湿器を使用して湿度を調整しましょう。
- 季節ごとの対応
- 冬場は加湿器で湿度を補い、夏場は除湿機やエアコンで湿度をコントロール。
適切な施工
- 下地の準備
- 施工前に床下の湿気を確認し、防湿シートを敷くことで湿気の影響を軽減できます。
- 施工環境を整える
- フローリング材は施工前に数日間、施工場所で馴染ませましょう。
- 木材を室温と湿度に慣れさせることで、設置後の収縮や膨張を最小限に抑えられます。
- 固定方法を工夫
- フローリング材の留め方を、完全に密着させる方式(釘打ちや接着剤)にすることで、反りを防ぎやすくなります。
適切なメンテナンス
- 定期的な清掃とケア
- 湿気を吸いやすい状況を避けるため、フローリング表面を清潔に保ちましょう。
- オイル仕上げの活用
- 無垢材専用のオイルを使うことで、木材表面の吸湿性をコントロールし、反りを防ぐ効果があります。
3. 反りが発生したときの対処法
もし反りが発生してしまった場合でも、以下の方法で改善できる場合があります。
湿度調整
- 反りが目立つ場合、湿度を徐々に調整することで木材が元に戻ることがあります。
局所的な修正
- 小さな反りであれば、重しを使って平らにする方法が有効です。
プロへの依頼
- 自分で対処が難しい場合は、専門業者に相談しましょう。プロの手による調整で、美しいフローリングを取り戻せます。
4. 反りにくいフローリング材の選び方
無垢フローリングの反りを防ぐためには、木材選びも重要です。
安定性の高い樹種
- オークやチークなどの硬木は、反りにくい特性を持っています。
- 国産材など、適切に乾燥処理された木材もおすすめです。
針葉樹でも特に海外産の無垢フローリングは木表、木裏を気にせず製材しているため、国産の木表だけをセレクトして製材しているものを選ぶとこのような『カップ反り』は出にくい(施工現場の環境にもよりますが)ので国産品を選ぶのもひとつの有効策かも知れません。
加工技術
- 複合フローリング(挽き板フローリング)は、無垢材に比べて反りにくい構造を持っています。
無垢フローリングの反り対策は、木材の特性を理解し、適切な環境と施工を整えることが鍵です。自然素材ならではの魅力を存分に楽しむためにも、湿度管理や定期的なメンテナンスを心がけましょう。
まぁこのカップ反りも『味』と捉えるか、もしくは幅広の針葉樹の無垢フローリングは避けるか、幅広の針葉樹の無垢フローリングを使用するのであれば厚みがあるものを使用するといった対策が必要です。
無垢フローリングを選ぶ際には、信頼できる業者や製品を選ぶことも大切です。反りのない美しい床が、あなたの暮らしをより快適に彩るはずです。

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