花梨の無垢フローリング…聞くだけでその希少性と高級感を感じる方も多いのではないでしょうか。
その昔、バイヤー時代に花梨の無垢フローリングを求めてタイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、ミャンマー…と飛び回った頃の苦労話も相まって花梨には他ならぬ思い入れもあります。

この度、私たちは非常に希少な花梨の無垢フローリングを研磨・再塗装する施工を行いました。お客様からは、「このフローリングを美しく蘇らせたい」との強いご要望をいただき、プロジェクトがスタートしました。
施工前の状態
今回の花梨の無垢フローリングは、築20年以上の一戸建てのリビングに敷かれていました。当初はウレタン塗装が施されており、光沢感のある美しい床材でしたが、経年による傷や摩耗、さらに日差しによる色褪せが顕著でした。

お客様も、「最初の頃は本当に美しくて、大切にしていたんです」とお話されており、花梨特有の深みのある赤みや木目の美しさが失われてしまった現状に、寂しさを感じていらっしゃいました。特に、家具を移動した際についた大きな傷や、窓際部分の日焼けが目立ち、全体的にくすんだ印象を与えていました。
この状態を元の美しさに戻すには、表面のウレタン塗装を剥離し、木そのものを研磨した後、新たな仕上げを施す必要がありました。ここでのポイントは、希少な花梨の風合いを最大限引き出し、かつ自然な質感を活かすこと。私たちは慎重に施工計画を立て、作業を進めることにしました。
施工の流れ
1. フローリング表面の研磨
まず、経年による傷や汚れ、ウレタン塗装を完全に除去するため、専用の研磨機を使用してフローリングを丁寧に研磨しました。この作業は木材の表面だけでなく、木目の奥に蓄積した汚れや劣化も取り除くための重要な工程です。

花梨のフローリングは硬度が高く、非常に耐久性のある木材です。そのため研磨作業では、目の粗いサンドペーパーから細かいものへと段階的に進めることで、木目を傷つけることなく滑らかな表面を実現しました。この作業中、フローリングの表面から徐々に現れる美しい赤みと、特有の緻密な木目に、職人一同も感動を覚えました。
2. 表面仕上げの選定
次に、再塗装に使用する塗料を慎重に選びました。今回はお客様の「自然な風合いを大切にしたい」というご希望に応え、自然塗料のオスモ フロアークリアーを採用しました。この塗料は、木の呼吸を妨げることなく、美しいツヤと耐久性を兼ね備えています。

オスモ フロアークリアーは、植物性のオイルとワックスを主成分としており、木材に深く浸透しながら表面に薄い保護膜を形成します。これにより、花梨特有の美しい赤みや木目を際立たせつつ、汚れや水分からしっかりと保護することが可能です。
3. 塗装作業
塗装は、まず薄く塗り広げてから、乾燥後に軽く研磨を行い、2度塗りを施しました。これにより、ムラのない均一な仕上がりを実現しました。自然塗料特有のしっとりとした質感が床材全体に広がり、花梨の風合いが最大限に引き出されました。塗装後、乾燥を待つ間、部屋全体が木の心地よい香りに包まれるのも、自然塗料ならではの特長です。
施工後の仕上がり
研磨と塗装を経て蘇った花梨の無垢フローリングは、施工前とは見違えるほどの美しさを取り戻しました。深みのある赤みと独特の木目が、光を受けて美しく反射し、リビング全体を高級感のある空間へと変えました。

お客様も、「本当にここまで綺麗になるなんて驚きました。新築当時よりも美しく感じます」と大変喜んでくださいました。また、自然塗料の柔らかな仕上がりは足触りも良く、家族全員が安心して過ごせるとお話しされていました。
花梨のフローリングの魅力とメンテナンスの重要性
花梨は、耐久性が高く、磨けば磨くほどその美しさを増す魅力的な木材です。しかし、どんなに優れた素材でも、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。今回のように、ウレタン塗装を自然塗料に変更することで、より自然な風合いを楽しむこともできますし、環境に優しい選択にもなります。
私たちは、木材の持つ魅力を最大限に活かしつつ、お客様のご要望に応じた施工を心掛けています。希少な花梨のフローリングを蘇らせる今回のようなプロジェクトは、職人としても非常にやりがいを感じる仕事でした。
まとめ
花梨の無垢フローリングはその希少性と美しさから、多くの方にとって特別な存在です。しかし、経年による劣化は避けられません。今回の施工を通じて、美しいフローリングを再生し、お客様に満足いただけたことは私たちの誇りです。
エコで安全な自然塗料を用いたメンテナンスやリフォームに興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。大切なフローリングを、次世代へと引き継ぐお手伝いをさせていただきます。
コメント