エコロキアとは

さらばフィアット500C、頼れる小さな相棒との2年間。そして次なる営業車は“設計60年代”のルノー4GTLへ。

エコロキアとは

さよなら、そしてありがとう──営業車フィアット500Cの物語

私たちエコロキアの営業車として、全国を駆け回ってくれた「フィアット500C」。本日、お別れとなりました。

出会いは2年前。丹波篠山市にあるとある中古車屋さんで、ひときわ目を引く小さな赤いオープンカー。フィアット500C。どこか怪しげな店構え、格安の45万円という価格。にもかかわらず、その佇まいに妙な説得力がありました。

メーター表示は6万km台。しかし中古車屋さん曰く「メーター巻き戻してるから実走行は14万kmくらい」…とまぁ正直なお店。乗り込んだ瞬間のきしみ音、開閉時のドアの建て付け、あちこちの劣化。まぁ値段相応か…と不安そうな顔をしていると、「壊れてもパーツも安いよ!」…と不安を解消しようとしているのかどうなのか…。

でも、「面白そうだから、いいじゃないか」と思わせてくれる“何か”があったのです。

意外なほどに、頼れる営業車だった

不安を超えた相棒感

納車から数週間。慎重に、様子を見ながらの運転が続きました。しかし、想像に反して、フィアット500Cは健気に走ってくれました。

とくにフィアット車にとっての“泣き所”とも言われるデュアロジック(セミオートマ)は、この2年間一度も不具合なく稼働。真夏の酷暑でも冷房はよく効き、都心の渋滞から山道の急坂まで、きっちりこなしてくれる器用さを見せてくれました。

この2年間で、東京、群馬、長野、島根、広島、愛媛、香川など、日本各地を共に巡りました。総走行距離は約4万km。走れば走るほど愛着が湧く、小さくも頼もしい営業車でした。

不便さのなかにある“余白”の価値

もちろん、完璧とは程遠い車です。

荷物の積載量はごくわずか。後席を倒しても、長物を運ぶには工夫が要ります。小さな車体ゆえに揺れやすく、オープン機構は古くなっていてスムーズとは言いがたい。けれど、その「手がかかる感じ」が、いつしか愛着に変わっていきました。

私たちエコロキアが提案する「不便を楽しむ」というライフスタイル。その体現者として、このフィアット500Cは間違いなくふさわしい存在でした。

そして次の営業車は…ルノー4GTL

一見1990年製。でも中身は60年代の設計車

フィアット500Cの後継として、新たに仲間入りしたのが「ルノー4GTL」。

「えっ?あのレトロな車って、博物館とかイベント会場にあるやつじゃないの?」
そう思った方もいるかもしれません。実際、このクルマのスタイルは今見ても驚くほどレトロ。製造年は1990年ですが、その設計は1961年。つまり60年以上前のコンセプトをもとに作られた車なのです。

フランスで“庶民のための実用車”として誕生したルノー4。元祖ミニバンのようなハッチバックスタイルと、前輪駆動のFFレイアウトを採用。悪路走破性と実用性を両立させるための、シンプルで整備しやすい設計が特徴です。

エンジンはOHVの1100cc、34馬力と現代の軽自動車の約半分。足回りも軽く、サスペンションはトーションバー。しかもブレーキはノンサーボ。パワステもなければ、エアコンは「風が出るだけ」。便利さとは程遠い存在ですが、それが“良い”のです。

なぜ今、ルノー4GTLなのか?

ハイエースではなく、あえて“時代遅れ”を選ぶ理由

建材を扱う会社の営業車であれば、普通はハイエースやキャラバン、タウンエース、NV200を選ぶはずです。積載量、燃費、故障リスクなど、すべてにおいて「正解」の車たちです。

でも、エコロキアはあえてそこに逆行しました。

なぜなら、無垢フローリングもウッドデッキも、レジンテーブルも、「効率」だけでは測れない価値を持っているからです。

節がある、色ムラがある、反りもする。だけどそれを受け入れて、手間を楽しみ、時間をかけて“育てていく”。そういった“余白”のある素材を愛する私たちだからこそ、ルノー4という「不便な営業車」を選びたかった。

“遊び心”を運ぶ車

ルノー4GTLには、これから少しずつ手を入れていきます。

  • エンジンルームの断熱とオーバーヒート対策
  • 内装のデッドニングや遮熱施工
  • カーナビ&スマホホルダーの設置
  • シートの張り替え
  • 荷室の改造とブランドロゴステッカー貼付

どれもDIY感満載ですが、それもまた「楽しさ」の一部。営業車にして“工作車”。そのプロセスをも楽しむことが、私たちエコロキアの提案する“豊かさ”そのものです。

不便な車で、豊かさを届ける

フィアット500Cからルノー4GTLへ。
どちらも「便利さ」とは無縁の存在ですが、だからこそ多くのことを私たちに教えてくれました。

「不便を楽しむ」という言葉の本質は、“効率を削ることで、人生に余白が生まれる”ということ。

その余白のなかに、人は「手をかける喜び」や「成長の実感」、そして「思い出」を見つけるのだと思います。

そんな価値観を胸に、これからはルノー4GTLとともに、無垢材の魅力を全国へお届けしていきます。

もし、レトロなフランス車がご自宅の前にゆっくりと到着したら──それは、エコロキアからの“余白のおすそわけ”かもしれません。

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