無垢フローリングは、住まいに温かみと豊かさを与えてくれる魅力的な建材です。しかしその一方で、手入れを怠れば、カビや水染み、着あう、凹みなどに悩まされることもあります。今回は、大阪市住之江区の賃貸マンションで起こった無垢フローリングのトラブルと、それをエコロキアの「ムクリペ」サービスで美しく蘇らせた再生事例をご紹介します。
オーク(ナラ / 楢)の無垢材を贅沢に使用した賃貸マンション
120mm幅の広幅オークを採用したこだわりの床
今回ご相談いただいた物件は、大阪市住之江区にある築浅の賃貸マンション。床材にはなんと、120mm幅という贅沢なサイズのオーク(ナラ / 楢)ユニ無垢フローリングが使用されていました。
今更ではありますが無垢フローリングは、一般的な合板フローリングとは異なり、一枚一枚が天然木そのもので構成されています。そのため、木の風合いや木目、色味のばらつきが美しく、自然素材ならではの味わいを楽しむことができます。

オーナー様がグレープシードオイルでメンテナンス
この床を施工したオーナー様は、非常に木に対して愛情を持っておられる方で、日頃からグレープシードオイルを用いて丁寧にお手入れをされていました。グレープシードオイルは、ナチュラルな艶と保湿効果を与える自然由来のオイルであり、無垢フローリングとの相性も良好です。
入居者退去後、思わぬカビの発生
掃き出し窓周辺と壁際がカビだらけに…
そんな大切な無垢フローリングでしたが、ある日、管理会社様から「床のカビがひどい」とのご連絡をいただきました。入居者様が退去された後、チェックしてみると、掃き出し窓の近くや壁際を中心に、カビが広がっているのが確認されました。

フローリング表面には黒ずみや白カビが広がり、長期間の結露や家具裏の通気不足が原因と考えられます。湿気と油分が混ざった状態で放置されていたため、一般的な清掃では取り除けないほど浸透していました。

「ムクリペ」での再生をご依頼いただく
こうしたトラブルに対応するため、エコロキアでは独自の無垢材リペアサービス「ムクリペ」をご用意しています。今回も、管理会社様を通じてご相談をいただき、さっそく現地で状況確認を行ったうえで、研磨再生を行うことになりました。
研磨再生(サンディング)の工程
表面の劣化層を削り、美しい素地を復活
施工前は、オイルの酸化による変色やカビ、汚れなどが層となって床表面に定着していました。これらをすべて除去するため、まずは粗めのサンドペーパーでしっかりと表面を削り落とします。

削ることで、無垢材ならではの「削って蘇る」本質が現れます。劣化層を完全に除去すると、木肌はまるで新品のように明るくなり、あらためてオークの美しい杢目が浮かび上がってきました。

隅々まで丁寧に仕上げるプロの手仕事
とくに窓際などの入り組んだ部分や、カビのひどかった箇所は時間をかけて丁寧に研磨。無垢フローリングの継ぎ目に入り込んだ汚れも吸い出しながら、均一な仕上がりを目指します。

機械だけでは取りきれない細部には、手作業によるサンディングを加えることで、再生後の仕上がりに差が出ます。私たちエコロキアでは、この「手間こそが価値である」と考えています。
無垢フローリングのメンテナンスは「育てる楽しみ」
美しい木の表情がよみがえる感動
研磨作業が完了すると、見違えるような美しさが空間に広がります。削りたてのオークは、ナチュラルな明るさと清潔感にあふれており、空間全体の空気までもが一新されたかのような印象です。
無垢フローリングの魅力は、傷ついたり、汚れたりしたとしても「削って、再び美しさを取り戻せる」という点にあります。今回のように、10年以上経った床でも、しっかりとお手入れすればまるで新品のような状態に戻すことが可能です。
賃貸でも「本物の素材」を選ぶ時代へ
「賃貸だからこそ安価なフローリングを」と考える時代は終わりつつあります。素材の良さを見抜く入居者様は増えており、「本物の素材を丁寧に扱っている賃貸物件」が選ばれる時代になっています。
今回のオーナー様のように、無垢材を選び、それを大切にメンテナンスしながら次の入居者へバトンを渡す姿勢は、まさに「贅沢とは、手間を惜しまないこと」だと私たちは感じました。


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