無垢フローリング

無垢フローリングとは?メリット・デメリットをプロが徹底解説

大きな窓から光が差し込むリビングに敷かれた無垢フローリングと、ベージュのソファが並ぶ落ち着いた空間。 無垢フローリング
大きな開口部から柔らかな光が差し込むリビング。無垢フローリングならではの温かい質感が、ソファや家具と調和し、上質で心地よい空間をつくり出しています。

無垢フローリングとは?

無垢フローリングの基本と、合板フローリングとの違い

無垢フローリングとは、一本の木から切り出した板だけでできているフローリングのことです。
いわゆる「合板フローリング」は薄い木の板を何層にも貼り合わせ、その表面にだけ木目シートや突板を貼っていますが、無垢フローリングは表面も内部も同じ樹種の木材だけで構成されています。そのため、切り口や傷の中まで本物の木が続いているのが大きな特徴です。

素足で無垢フローリングの上に立つ女性の足元。日差しを受けた木目が美しく温かさを感じさせる。
日差しを受けてさらに美しく映える赤松の無垢フローリング。
柔らかい針葉樹の温かみが冬の足元を心地よく包み込み、素足で過ごしたくなる空間をつくります。


構造がシンプルである分、木そのものが持つ調湿性や断熱性、香りや質感といった「素材の力」をそのまま床に感じることができます。一方で、湿度や温度の変化によって膨らんだり縮んだりする「動き」もダイレクトに現れるため、施工の知識や暮らし方の理解がとても重要になります。エコロキアではこの「木の動き」とどう付き合うかを含めて、無垢フローリングの魅力と向き合っています。

無垢フローリングの厚み・幅・グレードという考え方

無垢フローリングと一口に言っても、樹種だけでなく「厚み」「幅」「グレード」で性格が大きく変わります。
一般的な厚みは15mm前後ですが、12mmの薄めのものから30mm近い極厚タイプまで存在します。厚みが増すほど足裏の踏み心地は豊かになり、断熱性や遮音性も高くなりますが、その分コストや重量も増えるため、予算や構造とのバランスを見ることが大切です。
幅も75mm前後の細めから150mm以上の広幅まであります。細いほど動きは抑えやすく、広幅ほど木目の迫力が増して一枚板に近い表情になります。

さらに節の有無や白太(しらた)の量などで「プレミアム」「セレクト」「ラスティック」といったグレード分けがされ、空間の雰囲気や価格帯が変わってきます。こうした要素を組み合わせながら、自分の暮らしや好みに合う一枚を選ぶのが無垢フローリングの楽しさでもあります。

無垢フローリングのメリット

足元のあたたかさと、室内環境を整える調湿性

無垢フローリングの一番の魅力は、素足で歩いた時のあの「ひやっとしない」あたたかさです。
木は空気を多く含む素材で、熱伝導率が低いため、冬場でもコンクリートやタイル、合板フローリングに比べて体温を奪いにくいという性質があります。そのため、同じ室温でも足元の体感温度がぐっとやわらかく感じられます。特に小さなお子さまやペットと暮らすご家庭では、この「冷たくない床」は日々の暮らしのストレスを大きく減らしてくれます。

また、木は周囲の湿度に応じて自ら水分を吸ったり吐いたりする「調湿」の機能を持っています。
梅雨時期には空気中の水分を適度に吸収し、冬の乾燥した季節には溜め込んだ水分を少しずつ放出することで、室内の湿度の急激な変化を緩やかにしてくれます。
もちろんエアコンや加湿器のような即効性はありませんが、長い目で見ると住まい全体の空気感をやわらかく整える役割を担ってくれるのが無垢フローリングです。

経年変化とメンテナンスで「育てていける」床

無垢フローリングは、張った瞬間が完成ではなく、暮らしとともに少しずつ表情を変えながら「育っていく床」です。
日当たりの良い場所は少し焼けて飴色になり、日陰の部分とのコントラストがついてきます。最初は気になっていた小さな傷も、数年経つと味わいの一部に見えてくることが多く、家族の暮らしの履歴がそのまま床に刻まれていきます。
さらに、オイル仕上げの無垢フローリングであれば、部分的なメンテナンスがしやすいのも大きなメリットです。お気に入りの場所にだけオイルを重ねたり、10年・20年と使ったタイミングで全体を研磨して新しい表情を取り戻したりすることもできます。エコロキアが行っているような再生研磨(ムクリペ)の技術を活用すれば、「貼り替える」ではなく「磨いて生まれ変わらせる」という選択肢を取ることができ、結果としてライフサイクル全体で見るととてもサステナブルな床材だと言えます。

無垢フローリングのデメリット・注意点

反り・隙・割れと上手に付き合うためのポイント

無垢フローリングには、メリットと表裏一体の「動く」という性質があります。
湿度が高い季節には膨らみ、乾燥した季節には縮むことで、わずかな反りや隙、細かな割れが生じることがあります。これ自体は木としては自然な振る舞いなのですが、「ピシッと隙間のない床」を求めるとストレスになることもあります。
この動きを最小限に抑えるためには、まず製材・乾燥の段階で適切な処理を行っていることが重要です。そのうえで、現場での施工時に含水率や下地の状態をしっかり確認し、張り方向やクリアランスを考えた施工を行う必要があります。

無垢フローリングが湿気や膨張により盛り上がり、女性が床表面を触って状態を確認している。
湿気や施工条件によって無垢フローリングが膨張し、床が盛り上がる「突き上げ」が発生することがあります。
適切な施工と含水率管理で防ぐことができますが、万が一トラブルが起きた場合も補修や再施工で改善が可能です。

また、入居後の暮らし方としても、冬場の過度な暖房や加湿器の使い方に気を配ることで、無垢フローリングの動きを穏やかにすることができます。エコロキアでは、納品だけでなく、こうした暮らし方のポイントも含めて事前にお伝えするようにしています。

初期コストとメンテナンスの手間をどう考えるか

無垢フローリングは、一般的な量産型の合板フローリングに比べると、どうしても材料コストが高くなりがちです。
また、オイル仕上げを選ぶ場合には、数年に一度のメンテナンスオイル塗布や、日常的な掃除の仕方にも少し気を遣う必要があります。この「コスト」と「手間」をデメリットと感じるか、楽しみとして受け止められるかで、無垢フローリングに向いているかどうかが変わってきます。
ただし、ライフサイクル全体で見ると、無垢フローリングは「貼り替えなくてよい」という選択肢を持っている点が大きな強みです。表面が傷だらけになったとしても、研磨して再仕上げすれば新品のような状態に近づけることができるため、長期的には廃材や工事費を抑えることにつながります。
初期費用だけで比較すると高く見えるかもしれませんが、「30年・50年と付き合える床」として見た時、その価値は決して高すぎるものではないと私たちは考えています。

樹種選びの基本と、失敗しないための考え方

ライフスタイルから逆算して樹種を選ぶ

無垢フローリングを検討する際、多くの方がまず「どの木がかっこいいか」「インスタで見た雰囲気に近いか」という見た目から選びがちです。もちろんデザインは大切ですが、長く付き合う床としては、硬さや色の変化、節の表情などをライフスタイルに合わせて考えることが重要です。
例えば、小さなお子さまやペットが走り回るご家庭なら、適度な硬さと傷の目立ちにくさのバランスが取れたオークやアカシアなどが候補になります。柔らかい木は足触りが優しい一方で傷がつきやすいので、「傷も味になる」と思えるかどうかがポイントです。

サンダーで研磨されたヒノキ無垢フローリングに木粉が積もった状態。古い塗膜が削られ、新しい木目が出てきている途中工程。
古いウレタン塗膜を丁寧に研磨して、ヒノキ本来の柔らかな木目と香りを取り戻している途中の工程。
木粉が舞う、この瞬間こそ“無垢材が息を吹き返す音”が聞こえるような、ムクリペの醍醐味です。

また、将来的にどのような家具を置きたいか、どんなテイストのインテリアが好きかによっても相性の良い樹種は変わります。北欧系やナチュラルモダンが好きであれば明るめのオークやバーチ、重厚なヴィンテージ感を出したいなら濃色のウォルナット系や、節の多いラスティックグレードのアカシアなどが相性が良いでしょう。エコロキアでは、こうした暮らし方のイメージから一緒に樹種を絞り込んでいくご提案を得意としています。

実物サンプルで「光」と「サイズ感」を確認する

写真やモニターで見る木目と、実際の床として見る木目には大きなギャップがあります。
特に無垢フローリングは、光の当たり方によって色味や表情が大きく変わるため、必ず実物サンプルを取り寄せて確認することをおすすめします。昼の自然光、夜の照明、間接照明など、時間帯を変えながら床に置いて眺めてみると、その樹種の本当の雰囲気が見えてきます。
また、小さなサンプルだけを見ていると、節や白太が思った以上に多く感じたり、逆に物足りなく感じたりすることもあります。エコロキアでは、可能な限り実際に納品している現場写真や、幅・長さがわかるカットサンプルをご用意し、「このくらい節が入るイメージ」「このくらいの幅だとこう見える」といった具体的なイメージを共有するよう心がけています。サンプルを手に取って、直感的に「この木と付き合いたい」と思えるかどうかも、実はとても大事な判断材料です。

無垢フローリングは「手をかけて育てる」贅沢な床材

無垢フローリングとどう付き合うか

無垢フローリングは、便利で手間いらずな床材ではありません。季節によって隙間ができたり、傷や凹みがついたり、日焼けで色が変わったりと、手のかかる一面を持っています。その代わり、きちんと理解して付き合っていけば、合板フローリングでは決して得られない足元の心地よさや、歳月とともに増していく味わい、家族の歴史が刻まれた床という何にも代えがたい価値を手に入れることができます。
エコロキアは、「不便を楽しむ」というコンセプトのもと、こうした手間を楽しめる方にこそ無垢フローリングを選んでいただきたいと考えています。完璧でシンとした床よりも、少しゆがみや表情のある床が好きな方、暮らしの変化とともに床も育っていくことを楽しみたい方には、無垢フローリングはきっと良き相棒になってくれるはずです。

エコロキアにできること|まずは相談とサンプルから

無垢フローリング選びで失敗しないためには、「樹種の特徴」「暮らしとの相性」「施工とメンテナンス」をセットで考えることが大切です。エコロキアでは、これまで全国各地で無垢フローリングの輸入・販売・施工・再生研磨まで一気通貫で携わってきた経験をもとに、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせたご提案を行っています。
どの樹種が自分の家に合うのか、オイルとウレタンどちらが良いのか、ペットがいても大丈夫かなど、少しでも気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。また、実物を見ていただけるようにカットサンプルもご用意しています。画面の中の木目だけではわからない、無垢フローリングならではの質感や香りを、ぜひ手に取って感じていただければと思います。そこから、一緒に「長く付き合える一本」を見つけていきましょう。

無垢フローリングで、あなたの暮らしをもっと豊かにしませんか?

無垢材は、選ぶ樹種や仕上げ、幅によって空間の印象が大きく変わります。
「どの木が自分の家に合うかわからない」「オイルとウレタンの違いを知りたい」
そんな方のために、エコロキアでは 専門家による無料相談 を承っています。
ご希望のテイスト・ご予算・生活スタイルに合わせて、
最適な樹種や仕上げをご提案します。
さらに、実物の質感を確かめていただける 無料カットサンプル もお届けできます。
画面だけではわからない、木の香り・手触り・色味を、ぜひ手に取って体感してください。

よくある質問

Q
湿気で反りや隙間が出ると聞きますが大丈夫でしょうか?
A

無垢材は湿度に応じて伸縮しますが、適切な施工と含水率管理を行えば大きなトラブルは避けられます。エコロキアでは施工前の含水率チェックと、現場環境に応じた張り方を徹底しています。

Q
ペット(犬・猫)がいても無垢フローリングは使えますか?
A

使えます。犬の滑り対策にはオイル仕上げ、あるいはノンスリップ性の高い塗料を推奨します。猫の場合は爪痕が残ることがありますが、部分補修や研磨で再生できるため長期的に安心です。

Q
無垢フローリングは何年くらい持ちますか?
A

適切なメンテナンスを行えば 50年以上使用できます。
さらに再生研磨(ムクリペ)を行うことで蘇らせることができ、貼り替える必要がありません。

Q
床暖房の上に無垢フローリングは使えますか?
A

樹種・仕様によっては使用できますが、すべての無垢材が床暖房に適しているわけではありません。エコロキアでは床暖房対応の品番もご用意していますのでご相談ください。

Q
施工も依頼できますか?
A

販売のみではなく、施工・補修・再生研磨(ムクリペ)まで一気通貫で承っています。遠方の場合も内容に応じて対応可能ですので、まずはご相談ください。

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