無垢フローリングを車に施工するという挑戦
自動車の内装カスタムといえばシートカバーやマットの交換が一般的ですが、今回ご紹介するのは一味違う挑戦です。エコロキアの営業車であるルノー・カングーに、ホワイトアッシュ一枚もの無垢フローリング(ナチュラル)を施工しました。
本来、住宅や店舗の床材として使用される無垢フローリングを車内に施工するという発想は、機能性だけでなく「遊び心」と「木の温もり」を取り入れるための試みです。
施工に使用した材料と仕様
採用したフローリングの仕様
- 樹種:ホワイトアッシュ
- 形状:一枚もの 無垢フローリング
- サイズ:6×90×910mm
- グレード:ナチュラル
- 塗装:無塗装(施工後にオーク色に着色)
- 梱包入数:3.28㎡(40枚)/箱
このホワイトアッシュは、住宅やオフィスでの使用を想定した薄型フローリング。厚みがわずか6mmと薄いため、車内の限られた高さを圧迫せず施工できるのが大きな特徴です。
施工工程の流れ
カーペットとパーツの取り外し

ルノー・カングーのラゲッジスペースは標準でカーペット仕様。まずは前後のプラスチックパーツを外し、カーペットを撤去します。これによりフローリングを敷く下地が整いました。

無垢フローリングの仮敷きと固定方法
車内では釘やビスを使えないため、サネ(フローリングの突起部分)同士を木工用接着剤で固定。DIYならではの方法で張り合わせていきます。

両サイドは元々のカーペット厚みと同等の6mm厚を活かし、プラスチックパーツで抑え込むことで動きを防止。走行中の安定性を確保しました。



着色と仕上げ

無塗装のホワイトアッシュに、キャピタルペイントの「オーク色」で着色。その後、フレッシュアクアF ノンスリップ仕上げを塗布し、滑り止めと耐久性を高めました。これにより美しさと実用性を兼ね備えた仕上がりとなりました。

無垢材を車に施工するメリットと課題
メリット:天然木ならではの雰囲気
車内に入った瞬間、無垢材特有の温かみを感じられるのは大きな魅力です。アウトドアやキャンプに出かける際、木の香りに包まれた荷室は気分を高めてくれます。また、DIYならではのオリジナリティが出せる点もポイントです。
課題:温度変化による収縮と膨張
無垢フローリングは自然素材であるため、車内の温度変化に大きく影響を受けます。夏場の車内は70℃を超えることもあり、フローリングが痩せてサネの接着剤が外れるケースが発生します。今回の施工でも、1年ほどで何度か接着し直す作業が必要になりました。
つまり、車内への無垢材施工はあくまで「自己責任」。耐久性よりも遊び心やデザイン性を優先したDIYと考えると楽しめます。
施工後の使い心地と経過

施工から1年以上が経過しましたが、定期的に補修を行うことでまだ美しい状態を保っています。多少のメンテナンスは必要ですが、使うたびに木の表情が目に入り、DIYした甲斐を感じさせてくれます。

実用性だけでなく「ちょっとした遊び心」を車に加えたい方にとって、無垢フローリング施工は面白い選択肢といえるでしょう。
ルノー・カングーと無垢フローリングDIYの可能性
ホワイトアッシュ無垢フローリングを車内に張るという今回の事例は、耐久性の面では注意が必要なものの、デザイン性や遊び心という観点では大きな価値を生み出しました。

木の温もりが日常の使い勝手をさらに心地よくしてくれます。
ルノー・カングーのような実用性の高い車だからこそ、ちょっとしたカスタムで特別感をプラスできます。
「木を愛する人」「DIY好き」「車のカスタムを楽しみたい方」には、ぜひ一度チャレンジしていただきたい施工方法です。
