スギレジンテーブル・一枚板素材・技法

道の駅で運命の出会い──銘木屋さんとの偶然が導いた“神代杉”の世界

スギ

天川村で出会った銘木と、神代杉の魅力に触れる

銘木との偶然の出会いがくれた学び

インドネシアから訪れている古い友人と温泉に行こう!と奈良県天川村へ出かけた際、立ち寄った道の駅で思いがけない出会いがありました。Instagramで以前からフォローしていた銘木屋さんと偶然お会いし、そのご縁でそのまま工場見学をさせていただくことに。木材を生業とする私にとって、銘木の山に囲まれた空間は、まるで宝の山のような場所。床柱や一枚板、そして神代杉を含む希少材がずらりと並ぶ工場には、木の魅力と時間の重みが詰まっていました。

中でも目を引いたのが「神代杉(じんだいすぎ)」です。名前は聞いたことがあっても、実物を間近で見る機会はなかなかありません。今回はその神代杉について詳しくご紹介したいと思います。

神代杉とは何か? 〜悠久の時を閉じ込めた木材〜

地中で眠っていた千年の杉

神代杉とは、一般的には「千年以上地中に埋もれていた杉」のことを指します。火山活動や土砂崩れ、地滑りなどで倒れた杉の木が、酸素の少ない泥炭層や火山灰層に埋まり、そのまま腐敗せずに長い年月を過ごしたものが「神代」と呼ばれる木材になります。

この「神代」という言葉は、いわば“神の時代”を意味し、現代の人々が触れることのできない過去の時間を象徴しています。日本では特に、秋田県や新潟県、熊本県などで地中から発掘されることが多く、「神代杉」「神代タモ」「神代ケヤキ」など、さまざまな樹種が“神代”として取り扱われます。

神代杉の最大の魅力はその「色合い」と「質感」です。長年地中にあったことで、空気に触れることなく酸化が進み、独特の深い灰褐色から黒褐色に変化します。その落ち着いた色味は、現代の杉材では決して再現できない自然が生んだ美そのものであり、まさに「唯一無二」といえる存在です。

神代杉とレジンテーブルの融合

神代杉はその希少性と独特の風合いから、建築材としても人気がありますが、近年はインテリア分野でも注目されています。特に、レジンテーブルとの相性は抜群です。

レジンテーブルは、木材の自然な形状や割れ、空洞部分を活かしながら、透明な樹脂(レジン)を流し込んで硬化させることで、美しい“アートピース”としてのテーブルを完成させます。神代杉の黒褐色とレジンのクリアな質感が生み出すコントラストは、他の木材では味わえない重厚感と高級感を持ち合わせています。

エコロキアのレジンテーブル制作体験で、神代材の魅力に触れる

エコロキアでは、このような神代杉を使ったレジンテーブルの制作体験も可能です。もちろん、神代杉は常に手に入るわけではなく、数量や状態によっては対応が難しい場合もありますが、全国の銘木屋さんとのネットワークを活かして、ご希望に応じた特別な一枚をご用意することができます。

制作体験では、参加者自らが木材を選び、型枠の作成、レジンの着色・流し込み、仕上げ研磨までを行います。神代杉のような特別な木材を使うことで、単なるDIYの枠を超えた、一生に一度のクラフト体験が実現します。

全国の銘木屋・材木屋とのコネクションを活かして

私たちエコロキアは、無垢材や天然木を中心に、全国の製材所や銘木店、材木屋とのつながりを大切にしてきました。今回のような偶然の出会いもありますが、信頼できる仕入れ先とのネットワークがあるからこそ、希少な木材の確保や、特別なオーダーへの対応が可能になります。

例えば、

  • 木目の美しい一枚板を探している
  • 旧家の床柱のような存在感のある部材がほしい
  • 古材や再利用材を活かした家具を作りたい

といったニーズにも柔軟に対応いたします。

今後は、レジンテーブルにとどまらず、茶室や和室に欠かせない「床柱(とこばしら)」にも力を入れていく予定です。

格式ある空間づくりに欠かせない床柱には、神代杉をはじめ、黒柿、屋久杉、槐(えんじゅ)など、見た目の美しさだけでなく、物語を宿した木材が求められます。

木と人をつなぐ、未来への取り組み

木材というのは、単なる建材ではありません。ひとつひとつに「時間」と「物語」があり、それを使う人の暮らしや感性と深くつながっていきます。

神代杉のような特別な材は、単なる見た目の美しさだけでなく、その背後にある数百年、時には千年という時の流れを感じることで、私たちの暮らしを豊かにしてくれるのです。

エコロキアでは、そうした「木との出会い」を大切にし、素材を最大限に活かした製品づくりと体験の提供を続けてまいります。もし、神代杉にご興味のある方、希少な銘木での制作を希望される方は、ぜひ一度ご相談ください。

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