近年、住宅や商業施設で注目を集めている床材のひとつが SPCフローリング(Stone Plastic Composite Flooring) です。
SPCとは「石粉(Stone Powder)」と「プラスチック樹脂(Polymer)」を主成分とした複合素材で作られた硬質ビニル系フローリングの一種。
見た目は木目調でありながら、無垢フローリングや合板フローリングとは大きく異なる特徴を持っています。
最大のメリットは、耐水性の高さです。
無垢フローリングは湿気や水分に弱く、反りや膨張の原因となりますが、SPCフローリングは水をほとんど吸収しないため、キッチンや洗面所など水回りでも安心して使用可能です。
また、硬度が高く傷が付きにくいため、ペットや子どもがいる家庭でも人気があります。
さらに、SPCフローリングは施工のしやすさも魅力です。
クリックシステムによる簡単施工が可能で、DIYユーザーにも扱いやすい設計になっています。
下地が多少不安定でも敷設できる柔軟性があり、賃貸住宅やリノベーション現場でも導入しやすい点が評価されています。
一方で、デメリットも存在します。
石粉と樹脂を圧縮して作られているため質感が硬く、無垢フローリングのような温もりや経年変化による味わいはありません。
また、熱伝導率が高いため冬場は冷たさを感じやすく、素足で過ごすにはやや不向きといえます。
さらに、デザインはプリントによる表現であるため、本物の木材が持つ唯一無二の杢目や深みを完全に再現することはできません。
SPCフローリングは、メンテナンス性とコストパフォーマンスを重視する方におすすめの床材です。
耐水性や耐久性を活かし、店舗やオフィス、賃貸住宅などにも広く採用されています。
一方で、木の温かみや自然素材の質感を求める方には、無垢フローリングの方が適しています。
エコロキアでは、SPCフローリングと無垢フローリングの違いや選び方をわかりやすく解説し、お客様のライフスタイルや施工環境に合った床材をご提案しています。
用途や予算、デザイン性を考慮しながら、後悔のないフローリング選びをサポートいたします。
