よくある質問と回答【塗料・塗装について】

無垢フローリングは無塗装のまま使用することは可能ですが、使用すること生じる汚れや傷、乾燥などを防ぐためにも塗装をしておく方が無難です。

オスモやリボス、U-OILなどオイル仕上げからノンスリップや重歩行（土足）用のウレタン塗料などご指定の塗装を施して納品させて頂きます。

またカラーサンプルを頂ければ近似色を調色して納品することも可能です。

フローリングに使用する場合、自然塗料とウレタン塗料の主な違いは以下の通りです。

• 原材料の違い
  【自然塗料】自然塗料は、天然由来の成分や素材から作られます。代表的な自然塗料には、植物油（亜麻仁油や大豆油）、植物系ワックスなどを原材料としています。
  【ウレタン塗料】ウレタン塗料は、化学合成された材料で作られます。主成分はポリウレタンであり、合成樹脂の一種です。
• 匂いと揮発性
  【自然塗料】自然塗料は通常、有害な化学物質を含まず、揮発性の低い特徴があります。そのため、塗装作業中や塗料が乾燥するまでの間に、強い匂いや有害物質の放出が少ないです。
  【ウレタン塗料】ウレタン塗料は一般的に揮発性の高い溶剤を含んでおり、特に油性のウレタン塗料は塗装時に強い匂いが発生することがあります。また、乾燥するまでの間に揮発物質が放出されることがありますので、通風が必要です。
• 耐久性
  【自然塗料】自然塗料は、木材の表面に染み込んで保護膜を形成します。耐久性は一般的に高く、時間が経つにつれて自然な風合いが増えることがあります。ただし、日常的な使用や摩擦により、定期的なメンテナンスが必要です。
  【ウレタン塗料】ウレタン塗料は非常に耐久性が高く、傷やスクラッチに対しても強い保護を提供します。また、水や汚れに対しても耐性があり、清潔な状態を維持しやすいです。一般的に、ウレタン塗料は長期間の保護を提供しますが、時間が経つとともに変色することがあります。
• 環境への影響
  【自然塗料】自然塗料は環境に優しい選択肢として知られています。主に天然由来の成分を含み、有害物質や揮発性有機化合物（VOC）の放出が少ないです。そのため、屋内の空気品質や環境への影響が少なく、エコフレンドリーな選択です。
  【ウレタン塗料】ウレタン塗料は一般的に揮発性有機化合物（VOC）を含んでおり、環境に対して負荷をかけることがあります。塗料選択時には、環境への影響を考慮する必要があります。

以上が自然塗料とウレタン塗料の主な違いです。塗料を選ぶ際には、耐久性、環境への影響、個々の好みなどを考慮し、自分のニーズに最も適した塗料を選ぶことが重要です。

一般的な自然塗料やオイル仕上げ、ウレタン塗装など現場で塗装をさせて頂くことは可能です。新築時かメンテナンス時など現場の状況に応じて対応させて頂きます。

無垢フローリングの施工後にご自身で塗装をすることは可能です。

しかし、壁や建具に塗料が付着しないように養生をしたり、空中に舞っている埃が塗装中に床に付着したりするため少し難易度は高くなります。

無垢フローリングを土足で使用する場合、表面の耐久性、耐摩耗性を高めるためアルミナを含んだ特殊な塗料を用いて別注塗装を承っております。

アルミナとは酸化アルミニウムの工業的、鉱物学的名称で、非常に硬い材料であり、ファインセラミックスとして加工したものは、硬度・耐熱性に優れ、無垢フローリングにアルミナを添加したウレタン塗料を用いて塗装することで下記の利点が得られます。

• 硬度向上: アルミナは非常に硬い材料であり、その硬度を塗料中に添加することで、塗布された表面の硬度を向上させます。これにより、無垢フローリングの表面がより耐久性が高まり、傷や摩耗に対してより強くなります。
• 耐摩耗性: アルミナは優れた耐摩耗性を持っています。アルミナ添加塗料を使用すると、塗布されたフローリングの表面が摩耗や擦り傷に対してより耐性を持ちます。これにより、無垢フローリングの寿命を延ばし、美しい状態を長く維持することができます。
• 耐化学物質性: アルミナは一般的な化学物質に対して優れた耐性を持っています。アルミナ添加塗料を使用すると、フローリングの表面が酸やアルカリ、溶剤などの化学物質に対してより耐性を持つようになり変色を軽減させます。
• 耐熱性: アルミナは高い耐熱性を持ちます。したがって、アルミナ添加塗料を使用すると、無垢フローリングが高温や熱に対してより耐性を持つようになります。

基本的にすべての無垢フローリング、複合フローリングに別注にて塗装が可能です。

必要に応じてSDS（Safety Data Sheet : 安全データシート）と云う化学物質の安全な使用・取扱いをするために、物質名、供給者名、分類、危険有害性、安全対策および緊急事態での対応など、詳細で不可欠な情報を記載した証明書を提出致します。

その無垢フローリングを使用する状況やお客様の好み、そして以後のメンテナンスが可能かどうかによってお勧めする塗料は異なります。

また樹種と塗料の相性もあるためご相談下さい。

無垢フローリングだけではなく、複合フローリングや三層フローリング、羽目板、框、建具など木製品であれば塗装は可能です。

また屋外のウッドデッキや濡れ縁、軒天などの塗装も屋外専用の塗料を用いて塗装をさせて頂きます。