無垢フローリングのお手入れには、慎重に選んだ洗剤を使用することが重要です。近年、ナチュラルな掃除アイテムとして人気が高いセスキ炭酸ソーダですが、無垢フローリングに直接使用するのは避けるべきです。その理由と、万が一シミができてしまった場合の対処法について詳しくご紹介します。
セスキ炭酸ソーダとは?
セスキ炭酸ソーダは、アルカリ性の洗浄剤で、特にナチュラル派の方に人気の掃除アイテムです。環境負荷が低く、石油系合成洗剤と比べて体にも優しいとされていますが、アルカリ性の成分が強いため、無垢フローリングに使用する際には注意が必要です。
アルカリ性の特徴
アルカリ性の洗剤は、たんぱく質を溶かす作用があります。これが、油汚れやタバコのヤニ、菱汚れに効果的な理由です。しかし、アルカリ性が強すぎると、無垢フローリングの樹種によっては変色やダメージを引き起こす可能性があります。そのため、無垢フローリングには使用を避けた方が無難です。
セスキ炭酸ソーダでできたシミの対処法
もし、無垢フローリングにセスキ炭酸ソーダを使ってしまい、アルカリ性によるシミができてしまった場合でも、酸性で中和することでシミを薄くすることができます。ここでは、簡単にできる対処法をご紹介します。
ポッカレモンで中和!

アルカリ性によるシミには、酸性を使って中和する方法が有効です。ポッカレモンなどの酸性成分を含む商品を使うと効果的です。具体的には、シミがついた場所にポッカレモンをかけ、数分間放置しておきます。
実際の手順
シミの場所にポッカレモンをかける
シミがついた場所にポッカレモンを直接かけます。※バーチ(カバ / 樺)のような木材の場合、オイル仕上げを剥がしてから使用するとより効果的です。

数分待つ
数分間待つと、アルカリ性のシミが中和され、シミが薄くなります。

拭き取る
数分後、乾いた布で拭き取るとシミがきれいに消えることが多いです。

無事にシミが消えました。

注意点
酸性の洗剤を使う際は、強すぎるものは使用しないように注意しましょう。ポッカレモンのように、家庭用の軽い酸性を使用することで、木材に過度なダメージを与えることなく、シミを中和できます。
無垢フローリングの掃除に最適な洗剤
無垢フローリングをお手入れする際に最もおすすめなのは、中性洗剤です。中性洗剤は、アルカリ性や酸性に偏らず、木材を傷めることなく汚れを落とすことができます。特に無垢フローリングには、中性洗剤を使用して優しく拭き取ることが重要です。
- 中性洗剤:木材に優しく、フローリングを傷めません。
- 水拭き:汚れがひどい場合でも、水拭きで優しく拭き取るだけで十分です。
無垢フローリングのお手入れには注意を
無垢フローリングの掃除には、セスキ炭酸ソーダのようなアルカリ性の洗剤は注意が必要です。万が一、アルカリ性でできたシミが発生した場合は、ポッカレモンなどの酸性洗剤で中和する方法が効果的です。ただし、最も安全で優れた方法は、中性洗剤を使用して木材に優しくお手入れすることです。
無垢フローリングを長持ちさせるためには、適切な掃除方法と洗剤選びが重要です。これからも大切なフローリングを美しく保つために、ぜひ中性洗剤を使ってお手入れしてください。

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