イタウバウッドデッキは、優れた加工性、耐久性、そして手頃な価格で非常に人気のあるハードウッドデッキ材です。特に、灰汁(アク)が出にくく、ササクレにくいため、素足での使用にも適しており、DIYからプロユースまで幅広い用途で選ばれています。ですが、どの樹種を選べば良いか迷っている場合には、「イタウバがおススメですよ」と自信を持ってお勧めできるデッキ材です。
しかし、イタウバにはいくつかの注意点やデメリットも存在します。この記事では、イタウバウッドデッキの魅力とともに、そのデメリットについてもしっかりと解説し、選ぶ際に知っておくべきポイントをお伝えします。
イタウバウッドデッキの魅力
イタウバは、非常に優れた特性を持つデッキ材で、以下の点が特に魅力的です。
1. 高い耐久性
イタウバウッドデッキは、耐久性が20年以上にわたるため、長期間にわたって美しさを保ちながら使用できます。ハードウッドとしての特性を持ち、外部の過酷な環境にも耐えることができます。
2. 加工性が良好
イタウバは、加工性が非常に優れており、切断や加工がしやすいので、DIYでの施工にも適しています。これにより、木材を必要に応じて簡単に調整することが可能です。
3. 灰汁(アク)が出にくい
イタウバは、他のハードウッドと比べて灰汁が出にくいため、手間が少なく、施工後も綺麗な状態を保ちやすい特徴があります。
4. ササクレにくい
また、ササクレにくい材質であるため、素足での使用にも適しています。特に、裸足で歩くことが多いウッドデッキでは大きなメリットとなります。
5. 価格が手頃
イタウバは、品質に対して価格が比較的こなれており、コストパフォーマンスが非常に高いデッキ材です。高品質なウッドデッキを手に入れたいけれど、予算に限りがある方にも適しています。
イタウバウッドデッキのデメリット
イタウバウッドデッキは非常に優れた素材ですが、選ぶ際にはいくつかのデメリットも理解しておく必要があります。これらのデメリットを踏まえた上で、イタウバの良さを最大限に引き出す使い方を考えることが大切です。
1. 反りやすい
イタウバは、反りや捻じれが出やすい樹種です。特に長尺のデッキ材を使用する場合、長さ4000mmなどの長尺材では、反りが生じやすくなるため、使用には注意が必要です。

- 最長4000mmを使用する場合、反りを避けるために、1本ではなく、2000mmの長さ2本に分けて使用する方が無難です。
- 品質基準に基づくと、長さ4000mmのウッドデッキの反りは最大40mm以内が求められますが、これを超えると施工が難しくなる場合があります。
2. シミが出ることがある
イタウバは、オイルスポットと呼ばれる黒いシミが現れることがあります。これらのシミは木材に自然に含まれる油分が原因で、無塗装のまま使用すると目立つことがあります。



- 塗装する場合は問題ありませんが、無塗装のままで使用する場合、シミが目立たない場所に配置するか、裏側に使うことをお勧めします。
- シミを避けるためには、施工前に仮並べを行い、シミのある材を目立たない場所に配置するようにすると良いでしょう。
イタウバウッドデッキを最大限に活かすためのポイント
イタウバウッドデッキのデメリットを理解した上で、その魅力を最大限に引き出す方法をお伝えします。
1. 長尺材の使用を避ける
イタウバの長尺材は反りやすいため、長さ2700mm程度までの材を使用することをお勧めします。長尺材を使用しなければ、反りや捻じれの問題を避けることができます。
2. シミがある材は目立たない場所に配置
シミが発生する可能性があるため、目立たない場所や裏面に使用することが重要です。仮並べを行い、シミの位置を確認してから施工することが大切です。
3. 塗装を施してシミや汚れを防止
もしシミが気になる場合は、塗装を施して保護することをお勧めします。塗装することで、シミや汚れが目立たなくなり、長期間美しい状態を保つことができます。
まとめ:イタウバウッドデッキは非常におすすめ
イタウバウッドデッキは、加工性が良く、灰汁が出にくく、ササクレにくいという素晴らしい特徴を持つデッキ材です。耐久性が高く、価格も手頃なため、DIYやプロユース問わず多くの方におすすめできます。ただし、長尺材の使用やシミの存在については注意が必要です。
これらのデメリットをしっかり理解し、施工方法を工夫することで、イタウバのウッドデッキはその魅力を最大限に発揮します。もしどの樹種を選べばよいか迷っているなら、イタウバウッドデッキは自信を持っておすすめできる選択肢です。
イタウバのウッドデッキは加工性が良く、灰汁(アク)も出にくく、ササクレにくい材質のため素足での使用も出来る非常に優れたハードウッドのデッキ材で人気があります。
耐久性も20年以上あり、価格もこなれているのでDIYからプロユースまで多くの方にご利用頂いており、「どの樹種が良いか迷っています」と云われれば「でしたらイタウバがおススメですよ」と答えます。
そんなイタウバのウッドデッキの魅力に水を差す…と云うワケではないのですが、逆にしっかりとイタウバのデメリットをご理解頂いたうえでお選び頂ければ、イタウバのデッキ材としての魅力を最大限に発揮できるのではと思います。


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