ここ最近、個人的にデッキの興味は『ノンビス工法』に傾いておりますが、世の中の多くはビスを利用した施工です。
ホームセンターに行くと様々なウッドデッキ用のビスが販売されており、価格にはかなりのバラツキがありますが大体はステンレス製でフレキ頭に四角ビット。
違いを詳しく見ると、ステンレスの鋼の違いがあります。
よく見かけるのが「SUS304」で最も代表的なステンレス鋼です。
SUSとはStain less Used Steelの頭文字で、304はクロムが18%、ニッケルが8%を主要成分とするステンレスで、耐腐食性に優れ家庭用品から工業用品まで広く利用されています。

もうひとつは「SUSXM7」でXM7はクロムが18%、ニッケルが9%、そして銅が3%が添加されていて、強度や耐腐食性はSUS304と同等です。

そしてオススメは「SUS305」で、305はクロムが18%、ニッケルが13%、そして炭素が0.1%含まれており、炭素量が前述した304やXM7よりも多く、その分硬くなっておりネジの螺旋が壊れにくく、ネジ穴が舐めにくいなどメリットがあります。
基本的にウッドデッキにビスを打つ手順は、
- ドリルで下穴を開ける
- 座ぐりドリルで皿ビスを納める下穴を開ける
- ビスを打つ
なのですが、ビスがイマイチだと途中で千切れたり、ネジ山が潰れたりしてしまい、そうなると再び抜くのは非常に困難で、下手をすればその板自体が使用できなくなります。
そのためビス選びによって施工性は大きく変わり、また出来栄えもビス選びによって大きく左右されます。
様々な種類のデッキビスがありますが、エコロキアでは若井産業のウッドデッキ専用スレンダービス ブロンズ ステンレスをオススメしており、SUS305が用いられています。
まぁマニアックなお話ですが、副資材をケチると結局、材を無駄にしてしまったり、施工日数が延びてしまったりするのでこう云う点でもこだわって頂いた方が良いですよ。

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