個人的にはチェスナット(クリ / 栗)は結構好きな樹種なのですが、考えてみるとそう売れ行きは良い方ではなく、実際にこうやって触れる機会もオーク(ナラ / 楢)やアカシアなどに比べると少ないもので、このブログでも取り上げる回数は少ないです。
名前がメジャーな樹種はよく売れる…と云う定説も当てはまらず、特別値段が高いとか、反りや捻じれやすいとか何が欠点があるワケでもないのですが、あまり問い合わせも少ないものです。

あらためて観察してみて、オーク(ナラ / 楢)に飽きた人には程良く杢目も明瞭で、アッシュ(タモ)ほど賑やかではなく、どんなインテリアにも合わせやすい中間色の色調で、塗料のノリも良く、硬さもあり、悪いところが見つからないのですが、それが没個性的になっているのでしょうか。

まぁ強いて欠点を挙げるなら、オーク(ナラ / 楢)のように乱尺やヘリンボーン、複合フローリングに框や巾木…と云った商品のバリエーションは残念ながら豊富ではないのですが、それにしてもチェスナット(クリ / 栗)無垢フローリングの魅力が多くの方に伝わっていないのでしょうね。

因みにイタリアでもチェスナットの無垢フローリングはカスターニョと呼ばれ良く用いられる樹種ですが、正直見た目はこのチェスナット(クリ / 栗)とあまり違いはないので、ヨーロッパ的なインテリアにも非常に似合う樹種のひとつです。
是非、オーク(ナラ / 楢)で無垢フローリングを検討中なら、対抗馬にチェスナット(クリ / 栗)無垢フローリングも入れてみては如何でしょうか。

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