毎日を支える床だからこそ、美しく、安心に保つために
今月は大阪市内にあるグループホーム様よりご依頼をいただき、シルバーチェリー無垢フローリングの再研磨工事に取り組んでおります。
本日は研磨3日目。長年使用されてきた廊下部分の補修と再生に着手しました。
人の往来がもっとも多いこのエリアには、生活の積み重ねがそのまま床に表れており、傷や凹み、黒ずみ、塩素系洗剤によるダメージが顕著に見られました。

しかし、しっかりと研磨と再塗装を行うことで、フローリングは見違えるほど美しく蘇ります。
「この床、本当に再生できるの?」と疑問に思われるような状態でも、無垢材ならではの“再研磨”という選択肢があるのです。
グループホームの現場で見られた課題と対策
往来の多い廊下は劣化の進行が早い
居室と違い、廊下は車椅子やキャスター付きのワゴンが頻繁に通行することもあり、表面の摩耗や凹み、擦り傷が集中しやすいエリアです。
加えて、施設内の衛生管理のために使用される塩素系洗剤は、木部に残留しやすく、塗膜や導管に反応して黒ずみや変色を引き起こすことがあります。
研磨+シーラー+トップコートで再生
今回の工事では、以下の手順で美観と耐久性を両立した仕上げを行いました:
① #80番で粗削り
深い傷や染みをしっかり除去するため、粗い番手のサンダーで全体を一度リセット。
② #240番で下仕上げ
滑らかな触り心地を取り戻すように、細かい番手で再研磨。
③ シーラー塗装+再研磨
下塗りとしてシーラーを施工したところ、木部に残った洗剤成分と化学反応を起こした可能性があり、黒ずみが再発生。しかし、再研磨で丁寧に調整し対応。
④ トップコート+最終研磨
最終仕上げとしてトップコートを塗布し、さらに#240番で最終仕上げ。肌触りも見た目も、まるで新品同様の状態に回復しました。

施設や公共建物での無垢フローリング再生のすすめ
貼り替えではなく「再研磨」という選択肢
傷んだフローリングというと「張り替えるしかない」と思われがちですが、無垢フローリングであれば研磨によって再生が可能です。
これは合板や化粧板ではできない、無垢材ならではの大きなメリット。
特に高齢者施設や保育施設など、建物を長く使うことが前提となる場所では、この「研磨による再生」が非常に有効です。
使用しながらでも対応可能な施工計画
エコロキアでは、施設様のスケジュールに合わせて部分ごとの施工・時間帯調整・養生の工夫なども行っております。
ご入居者様や園児・職員の方々への負担を最小限に抑えるよう努めておりますので、休業を伴う大規模改修でなくても対応が可能です。
保育園・幼稚園・グループホームなどからのご依頼も増加中
最近では、以下のような施設様からのご相談が増えています:
- 高齢者施設(グループホーム、特養など)
- 保育園・幼稚園・こども園
- 公共施設(市民ホール、図書館、交流スペース)
- 分譲マンションの共用スペース
これらの施設では、長く安全に使える床材として無垢フローリングが選ばれるケースが増えており、それに伴い定期的な再研磨・再塗装のニーズも高まっています。


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