兵庫県宝塚市|冷蔵庫搬入時の傷による補修工事
日々の生活の中で、私たちがもっとも多く触れる住宅の部材といえば、やはり「床」です。特に無垢フローリングは、足触りや香り、視覚的なぬくもりなど、他の建材にはない魅力が詰まっています。だからこそ、少しの傷であっても非常に目立ちやすく、住まい手の気持ちに影響を与えるものです。
今回は、兵庫県宝塚市の一戸建て住宅で発生した無垢フローリングの補修事例をご紹介いたします。
搬入時のトラブルからご依頼へ
大手家電量販店様からのご相談
今回ご依頼いただいたのは、某大型家電量販店様より。新しい冷蔵庫を搬入した際、床に深い擦り傷をつけてしまったというトラブルが発生しました。

通常であれば、そうした場合に備えて専門の補修業者さんが対応されるそうなのですが、今回の床材は「国産杉 一枚もの 無垢フローリング」。いわゆる無垢材ならではの柔らかさと、調湿性を持ち合わせた自然素材です。
樹脂パテでの応急処置が裏目に…
しかし、お願いされた補修業者様は無垢フローリングの特性をご存じなかったようで、表面の傷口に通常の建材用パテを充填してしまったとのこと。これにより、表面は不自然に盛り上がり、色も周囲の板とまったく合わず、逆に傷が目立つ状態となってしまいました。

補修とは本来、元に戻す、あるいは目立たなくするための作業であるべきですが、今回はその処置が逆効果となってしまった例といえるでしょう。

エコロキアによる正しい無垢材補修
状況確認と方針決定
補修にあたって、まず私たちが行ったのは「現地確認」と「現状の把握」です。補修箇所のフローリングはすでにパテ埋めがされていたため、その箇所のみの補修ではどうしても違和感が出てしまうことが予想されました。

そこで今回は、傷がついた周辺一帯のフローリングをすべて再研磨するという方針で作業を進めることにしました。
無垢材だからこそ可能な再生手法



一般的なフローリングでは、表面の化粧材が薄く、研磨によって下地が出てしまうリスクがあります。しかし、国産杉の一枚もの無垢フローリングであれば、しっかりとした厚みがあるため、表面を数ミリ削ることで新品同様の状態へとリセットすることが可能です。

今回は特殊なサンディングマシンを用いて、段階的に研磨を施し、最終的には自然塗料で仕上げ直しを行いました。
補修後の仕上がりとお客様の反応
元通り、いやそれ以上の仕上がりに
補修後の仕上がりは、まるで何事もなかったかのように自然で、美しく整った状態となりました。周囲の板と色味も合わせ、再塗装の際には無垢材のもつ調湿作用を阻害しない自然塗料を使用したことで、健康面や環境への配慮も万全です。
大手家電量販店のご担当者様も、そして住まい手のご家族も、仕上がりには大変ご満足いただけたようで「最初からエコロキアさんに頼んでいればよかった」とまでおっしゃっていただけました。
無垢フローリングの補修は専門知識が不可欠
今回のように、無垢材は扱いを間違えると修復が困難になる場合もあります。素材ごとに適した補修方法があり、無垢材は化粧板や合板と同じやり方では対応できないことがほとんどです。
最悪の場合、貼り替えが必要になることも…
もし今回、研磨でも補修できないほどの深い損傷があった場合、全体の貼り替えも視野に入れる必要がありました。そうなるとコストも施工期間も跳ね上がってしまいます。
その点、今回は無垢材の特性を活かして最小限の範囲で最大限の仕上がりを実現することができました。
無垢材のことならエコロキアへ
無垢材の魅力は「手を入れれば、何度でも蘇る」という再生可能な点にあります。量販店のような建材とは違い、自然素材だからこそ、時間と共に味わいが深まり、そして手をかけるほど美しくなっていく。
エコロキアでは、無垢フローリングの販売だけでなく、このような補修や再塗装といったアフターケアにも対応しております。
もし、お住まいの床に傷がついてしまった…というお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。国産材を知り尽くしたプロが、素材に応じた最適な対応をさせていただきます。

