レジンテーブルに使用する樹種は数多くあるため、材料が豊富なアカシア、ブラック ウォルナット、オーク、チークの4樹種をレギュラーとして、それ以外の樹種は要問合せと云う体制にしております。
工場側からこんな樹種もあるよ…と逆オファーもあるのですが、そんな中で
「アスペンはどう?」
との連絡がありましたが、
「アスペン?あの割り箸で使う木でしょ、安っぽいからダメだよ」
と即答。
ウチでも「アスペンのヘキサゴンタイル」と云う商品を取り扱ってはおりますが、感覚的には前述したように割り箸やマッチの芯、合板の基材に使用するポプラの一種で、レジンテーブルに使用するなんてと思っておりましたが…

写真が着てびっくり。
思い返せば自分でも云っていましたがアスペンはポプラであり、ポプラは瘤杢が美しく一枚板テーブルなどでは人気の樹種でした。
今まで「アスペン」の側から知識が入ってきていたので、「アスペン」=「安価な木」と云う図式で思っておりましたが、「ポプラ」の側から知識が入ってきていれば認識が正反対だったワケです。
似たような話で、アカシアは無垢フローリング側から知識が入るとインドネシア産やベトナム産の植林材で、広葉樹の中では比較的軽く、低価格な樹種と云う認識ですが、レジンテーブルで使用するアカシアの産地は中国で、インドネシアやベトナムのアカシアとは異なり非常に重くて硬く、決して安価な樹種ではありません。
同じ木を扱う仕事でも、無垢フローリング、ウッドデッキ、家具とそれぞれ認識が異なり、もっと云えば突板の世界や、楽器、スピーカーなどこれらも同じ木ですが、木に対する感覚や認識が異なります。
まだまだ井の中の蛙、色々な木にもっと触れていかなくては。

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