イタウバウッドデッキの魅力と張替え工事の必要性
天然木イタウバの特性
ウッドデッキに使用される木材の中でも、南米原産のイタウバ(Itauba)は特に人気があります。その理由は、高い耐久性と防虫性、そして滑らかな木肌です。油分を多く含むため耐水性に優れ、無塗装でも長年使用に耐える強さを持っています。イペやウリンといったハードウッドと比較しても加工性が良く、住宅のウッドデッキ材として安心して採用できる樹種です。
なぜ張替えが必要になるのか
どれほど耐久性の高い木材であっても、長年使用すれば表面は灰色に風化し、場所によっては腐食や割れが発生します。特に湿気が溜まりやすい部分やビス周辺は劣化しやすく、放置すれば安全性が低下します。今回の事例でも、既存のデッキは経年劣化が進み、床板のぐらつきや腐朽が見られました。そのため、高耐久なイタウバ材を用いた全面的な張替え工事を行いました。

施工前の状況と課題
劣化した床材と安全面の不安
施工前のデッキは一見すると使用可能に見える箇所もありましたが、実際には表面の毛羽立ちや腐朽、ビスの浮きなどが多く確認されました。特に階段部分や日当たりの悪い位置では、木材の腐食が進んでおり、安全性に大きな懸念がありました。

フェンスや下地の確認
同時に、デッキを囲むラティスフェンスの状態や根太(下地材)の強度も点検しました。幸いにも下地構造は健全だったため、今回は床板部分を中心に張替えを行い、金具の補強と防錆処理を加えることで強度を高める計画としました。






施工中の様子
古材の撤去と下地調整

まずは劣化した床板をすべて撤去し、下地部分の清掃と補修を行いました。古いビス穴やサビの跡を確認し、金具の交換や補強を施しました。ここでの丁寧な作業が、デッキ全体の耐久性を大きく左右します。
新しいイタウバ材の搬入と加工

施工には厚み20mmのイタウバ材を採用しました。現場の寸法に合わせてカットし、板の反りや木目の方向を確認しながら均等に配置していきます。イタウバは硬質な木材ですが、加工性が高く、職人による精密な施工で美しい仕上がりを実現できます。






床板の固定とビス打ち

床板は一枚ごとに間隔を確認しながらビスで固定します。屋外で使用するため、ステンレス製のビスを採用し、錆による劣化を防止。ビス頭は木材表面に埋め込むように施工し、見た目もすっきりと仕上げました。






施工完了後の仕上がり

自然光に映える美しい表情
施工が完了したデッキは、イタウバ特有の温かみのある濃淡が際立ち、庭や住宅外観と見事に調和しました。無塗装でも使えるイタウバですが、今回の施工では表面をきれいに研磨することで木目の美しさを最大限に引き出しました。
ペットや家族が安心して過ごせる空間
今回のデッキはペット用の小屋も設置されており、家族やペットが安心して過ごせる空間に仕上がりました。耐久性に優れたイタウバ材なら、子どもや犬が走り回っても傷みにくく、長期間快適に利用できます。

長期的なメンテナンス性
イタウバは時間の経過とともに表面がシルバーグレーに変化していきます。これは天然木ならではの美しい経年変化であり、無塗装のままでも自然な風合いを楽しむことが可能です。もちろん、定期的に専用オイルを塗布すれば、木目を活かした色合いを長持ちさせることもできます。
イタウバウッドデッキ施工を検討される方へ
イタウバが選ばれる理由






- 高耐久でシロアリや腐朽に強い
- 無塗装でも使えるメンテナンス性
- 自然で落ち着いた色合いと美しい木目
- 加工性が高く施工しやすい
これらの特性により、「長持ちするウッドデッキを作りたい」という方に最適な選択肢となります。
イタウバで叶える安心と美しさ
今回の施工事例では、劣化した既存デッキを全面的に張替え、イタウバ材を用いることで安全性と美観を両立したウッドデッキに生まれ変わりました。自然の中で過ごす時間を快適にするウッドデッキは、住まいにおける大切な憩いの場です。
イタウバはその耐久性と美しさから、今後も多くのお客様に選ばれる素材であり続けるでしょう。ウッドデッキの張替えをご検討の際は、ぜひエコロキアまでご相談ください。
