薄型フローリングで実現する賃貸マンションのアップグレード
東京都渋谷区にある高級賃貸マンション「ザ・コート神宮外苑」にて、ブラックウォルナット無垢フローリングの施工を行いました。室内はホテル仕様の大理石フロアで統一されており、その高級感を維持しつつ、木の温もりをプラスしたいというご要望に応えるため、薄型（6mm厚）の無垢フローリングを採用しました。
通常の無垢フローリングは厚みが15mm前後あるため、扉や建具に干渉するケースがあります。しかし今回の現場では6mm厚の特注材を使用することで、既存の空間を損なわず美しい仕上がりを実現しました。
接着剤も釘も不要！賃貸物件に最適な両面テープ工法
賃貸マンション特有の課題
賃貸物件では「現状回復」が求められるため、床に直接釘を打つことも、接着剤で固定することもできません。特に大理石仕上げの床は傷を付けることができず、通常の施工方法では難易度が高いのが現実です。
特殊両面テープによる施工
そこで採用したのが、弊社独自の特殊両面テープ施工工法です。無垢フローリングの裏面に専用のテープを貼り、大理石の上に直接施工していきます。この工法により、撤去の際も床を傷つけることなく現状復旧が可能となり、賃貸物件にも安心して導入することができます。
ブラックウォルナット無垢フローリングの魅力
高級材としての存在感
ブラックウォルナットは世界三大銘木のひとつとして知られ、深みのある濃茶の色合いと美しい杢目が特徴です。今回の施工では、ユニタイプのフローリング材を使用し、色調のバランスを整えながら施工することで、シックで落ち着いた空間を演出しました。
自然塗料で仕上げる安心感
塗装は自然塗料（透明つや消しオイル仕上げ）を採用。木の呼吸を妨げない塗装でありながら、日常生活に必要な耐久性も確保。化学的な塗膜を形成しないため、木の質感をそのまま味わうことができます。
DIYでも可能な施工方法
今回の工事は弊社で施工まで承りましたが、6mm厚の薄型フローリング材はDIYでも扱いやすいという特徴があります。
- 軽量でカットしやすい
- 両面テープ工法なので施工が容易
- 賃貸物件でも原状回復が可能
こうした理由から、DIYで無垢材の温もりを取り入れたい方にもおすすめの方法です。
施工の流れと現場の様子
1. 下準備
施工前の大理石フロアを清掃し、埃や汚れを取り除きます。
2. フローリング材の配置
施工前にブラックウォルナット材を仮置きし、色味のバランスを確認。濃淡を考慮して配置を決めます。
3. 両面テープの貼り付け
各フローリング材の裏面に特殊両面テープを貼り付けます。
4. 貼り付け作業
窓際から順に施工を開始。角部やキッチン周りは細かくカットして調整しました。
5. 仕上げ
リビング全体にブラックウォルナットが広がり、ホテル仕様の空間がさらに上質に仕上がりました。
施工後の空間が与える印象
施工が完了したリビングは、大理石のクールな印象にブラックウォルナットの温もりが加わり、ホテルライクな高級感と居心地の良さを兼ね備えた空間となりました。
大理石の冷たさが気になっていたお客様からは、「落ち着いた雰囲気になった」「冬場でも素足で快適」と大変ご満足いただきました。
ブラックウォルナット無垢フローリング施工のまとめ
今回の事例では、
- 賃貸物件でも施工可能な両面テープ工法
- 扉に干渉しない6mm厚の薄型フローリング
- 高級感と温もりを兼ね備えたブラックウォルナット材
を採用することで、既存の大理石床を傷つけることなく、美しく温かみのある住空間を実現しました。
物件情報と使用製品
- 所在地：東京都渋谷区
- 物件名：賃貸マンション「ザ・コート神宮外苑」
- 樹種：ブラックウォルナット
- 形状：ユニ 無垢フローリング
- グレード：プレミアム
- サイズ：6×90×910mm
- 塗装：自然塗料（透明つや消しオイル仕上げ）
- 梱包入数：3.28㎡（40枚入り）
- 備考：薄型 壁床兼用
賃貸でも無垢材を楽しみたい方へ
賃貸マンションだからといって、無垢材の心地よさを諦める必要はありません。今回のように薄型フローリング＋特殊両面テープ工法を用いることで、原状回復が可能なまま高級感を楽しむことができます。
弊社では施工も承りますが、DIYでのチャレンジも可能です。無垢フローリングのある暮らしを体験してみたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
