善養寺のカヤ
環八と第三京浜が交わる玉川インターチェンジから斜めに多摩川方面へと住宅街を進んだ先に善養密寺があります。

道の途中にも「都天然記念物 善養寺のカヤ」と目印もあり非常に分かりやすくなっております。
善養寺の大榧 写真集











到着して勝手に予想していた「日本のお寺」のイメージとは少々異なり、朱色のド派手な山門や境内の石像などどこかオリエンタルな感じもするお寺で迫力すら感じます。
お目当てのカヤの巨木の前にも石の看板があり、こちらには「都文化財指定 天然記念物 善養寺ノ榧」と記され、更にその傍らには多摩川の精「たま坊」と云う河童像が置かれています。
もうこれもそうなんだから仕方がない!…と迫力で押し通されてしまう雰囲気で、肝心のカヤの巨木の存在感を忘れてしまういそうなほど目に入る情報量が多いお寺です。
そんなカヤにも逸話があり、その昔、この地を納めていた豪族の娘に沢蟹の親子が「多摩川が大雨で氾濫するから自分たちを高台に逃がして欲しい」と頼み、助けたお礼に一粒のカヤの実を置いて行ったところこの巨木に成長して毎年多くの実を実らせて、多摩川の氾濫で生活基盤を失った人々にカヤの実で助けたそうです。
今でも豊作の年には100kg以上の実を実らせるそうで、この木に因んで「カヤ寺」の別名でも呼ばれており、このオリエンタルな庭園も「大榧苑(だいひえん)」と名付けられているそうです。
善養寺の大榧 詳細
| 名称 | 善養寺の大榧 |
| 樹種 | カヤ |
| 所在地 | 〒158-0092 東京都世田谷区野毛2-7-11 |
| 樹齢 | 800年以上 |
| 樹高 | 約20.0m以上 |
| 幹囲 | 約5.4m以上 |
| 登録 | 東京都指定天然記念物 |

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